1.「北向山不動院」とは?
鳥羽上皇の勅願によって鳥羽離宮内に創建され、仏師康助に刻ませた不動明王を本尊としています。北向きに安置したのは御所を守るためだそうで、このことから北向山不動院と呼ばれるようになったようです。
本尊は不動明王で秘仏の為に、一般公開はされておらず1月16日の護摩の時のみ開扉され拝観することができます。
2. どんな魅力が?
天台宗のお寺で、近畿三十六不動尊霊場の第22番。「北向不動」や「北向きのお不動さん」の名で京都の人から親しまれています。
応仁の乱をはじめとして何回も火災に合いましたが、本尊である不動明王は難を逃れてその後朝廷の保護により復興しています。現在の本堂は東山天皇の旧殿を賜って移築したそうで、こちらに不動明王が安置されているのです。
3.見どころ・お勧めポイント
たくさんの不動明王
秘仏である不動明王ですが、この不動尊内にはたくさんの不動明王がいるんですね!何人おいでるのか探すだけでも、こちらは見ごたえがあると思います。上皇が病に倒れた時に不動明王が現れ、祈祷により治したとの伝説も残っているそうです。どちらにしても不動明王に御利益がここには残されていて多くの人が助けられているのです。
秘仏で重要文化財
本尊の不動明王は秘仏なのですが、毎年1月16日の「御開扉特別加持祈祷」のときだけ開扉され拝観することができます。従来は保管されているので、護摩焚きで魔を払う意味と仏像の状態の保全の意味も持っているんです!!開基の鳥羽天皇の生誕日に行うそうで、不動明王は拝観できるだけでなく護摩の煙にあたると、ひとつだけ願い事が叶うとされ多くの人が御利益を求めてやってきます。
安楽寿院
不動尊のすぐ近くにある本安楽寿院は、阿弥陀如来を本尊としており、鳥羽離宮の東殿に鳥羽上皇が造営した仏堂が起源です。こちらの阿弥陀如来坐像は重要文化財にも指定されているので、北向き不動尊と同時に回ってみて歩きたいですね。胸の中央に卍が刻まれている為に「卍阿弥陀」とも呼ばれています。
鳥羽離宮内にあった成菩提院跡から江戸時代に出土した「釈迦三尊、薬師三尊、阿弥陀三尊」石仏は平安時代末期のものらしく、これも中々見ごたえがあり伏見には本当に素晴らしい仏像が残されているんです。
4.口コミ
北向山不動院さんです。ご本尊の不動明王様は秘仏ですが、毎年1月16日のみ開扉され、御加持も行われています。一願不動の霊験灼かな話はたくさんあるらしく、その時行われる大護摩の時に一つ、願いをかけると叶うそうです。 pic.twitter.com/GKIiDudM1B
— **椿の花** (@shinobu902) 2015, 8月 20
安楽寿院。元々鳥羽離宮の東殿をお寺に改装したものらしいです。現在は真言宗智山派(智積院派)に属してます。因みに隣の北向山不動院は天台宗の単立寺院です。#独りクネクネ pic.twitter.com/B1zkXQYeu1
— 京都クネクネ (もう暫くは…) (@kyoto_qunequne) 2015, 7月 9
北向山不動院・その2 pic.twitter.com/2j5dqfbFUk
— 和 (@kaja2418) 2014, 6月 14
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: 北向山不動院
- ・住所: 京都市伏見区竹田浄菩提院町61
- ・アクセス: JR京都駅より近鉄京都線に乗換え「竹田駅」下車 徒歩約10分
- ・営業時間: 8:00~17:00
- ・電話番号: 075-601-4588
- ・料金: 無料
伏見には御所に関係した寺も多く、仏像や石仏なども各所でみることができます。不動明王は年に1回のみしか拝観できませんが、境内だけでも見ごたえはありますよ!!