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神田祭りは、江戸三大・そして日本最大とも言われるものです。2年に1度開かれるこちらは、5日に渡って行事が組まれるほど規模が大きいのです。毎回集まる人の数が多く、かなりの込み具合を誇ります。また、出されるお神輿は立派で、見る者を圧倒するに違いありません。この光景を、あの徳川将軍も上覧したと伝えられ、そのために由緒があるとされています。今回は、そんな伝統的なイベントの魅力をご紹介します。開催されるチャンスをお見逃しなく!1.神田祭の巡行ルートと祭事日程
本祭は奇数年に行われます。巡行ルート
http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/2842/Default.aspx#map
2015年度の祭事日程
・5月7日(木)夕刻・・・鳳輦・神輿遷座祭・5月8日(金)夕刻・・・氏子町会神輿神霊入れ
・5月9日(土)終日・・・神幸祭(附け祭)
・5月10日(日)終日・・・神輿宮入
・5月14日(火)11:00・・・献茶式(表千家家元奉仕)
・5月14日(火)18:00・・・明神能・幽玄の花(金剛流薪能※有料)
・5月15日(水)14:00・・・例大祭
2.神田祭はこれを見るべし!
(1)神幸祭・附け祭
朝、明神を出発した三基の鳳輦(ほうれん)・神輿(みこし)が氏子108町と呼ばれる神田・秋葉原・大手町・丸の内・日本橋等の町々約30キロを練り歩きます。神田神社跡地・将門塚→両国旧御仮屋→日本橋三越・中央通り→万世橋→秋葉原、氏子町外神田地区と闊歩したのち、神田明神へと戻るルートです。美しい意匠の神輿が町を闊歩します。
http://bonno-darake.at.webry.info/200905/article_8.html
途中、有馬小学校・三越からは附け祭も合流します。平将門ゆかりの騎馬武者も現れます。 附け祭りの卑きものは毎年違うものが出され、近年では要石を頭に乗せられた大鯰(なまず)と鬼退治の話で知られる酒呑童子(しゅてんどうじ)の鬼の首が登場しました。酒呑童子の鬼の首と大鯰の山車。おどろおどろしい様子がまさに「江戸」という感じです。
(2)神輿宮入
江戸の祭りの面目躍如ともいうべき見どころが「神輿宮入」。 100基の氏子町会神輿が神社へ参拝します。ふんどしを付けた神輿の担ぎ手も多くみられます。町内を練り歩いた神輿がいよいよ宮入するところです。
http://blog.goo.ne.jp/kanda_ch/e/55abe79b03a7997bb43abb8185caabe1
御社殿前に到着した氏子たちは、2礼2拍1礼の参拝をした後、全員頭を垂れ、恵比寿様と大黒様から福鈴と打ち出の小槌でお祓いを受けます。 その後、地区の総代より挨拶があり、一本締で締めます。
http://youtu.be/AAU08SQdIMw
お祓いを受けた大神輿は、次々と町へ繰り出していきます。
http://booaki.blog105.fc2.com/blog-entry-1436.html
(3)明神能・幽玄の花
江戸のはじめごろ、神田祭といえば神事能がお祭りの中心行事でした。平成15年から金剛流薪能としてこの神事能が復活。 お祭りの見どころとして改めて確立されました。
まさに幽玄。妖しげな美しさが眼前に広がります。
燃え盛る炎と鬼の能面のコントラスト。どっぷり世界に浸れそうです。
■ 基本情報
- ・名称: 神田祭
- ・住所: 千代田区外神田2-16-2(神田明神)
- ・日程: 2015年5月上旬~2015年5月中旬
- ・電話: 03-3254-0753(神田明神)
- ・アクセス: JR ・地下鉄丸ノ内線「御茶ノ水」駅より徒歩5分 地下鉄千代田線「新御茶ノ水」駅より徒歩5分
- 地下鉄銀座線「末広町」駅より徒歩5分
- JR ・地下鉄日比谷線「秋葉原」駅より徒歩7分
- ・公式サイトURL: http://www.kandamyoujin.or.jp/
神田祭りは奇数の、つまり次は2017年に開かれることになります。人の活気にあふれ、天気が良ければ太陽の下でお神輿が照り輝き、そしてそれを担ぐ地元の男達の勇ましい姿が更に町を熱くします。時には、妖しげな美しさを放つ能に出会えるかもしれません。由緒正しい伝統的なものとあれば、チャンスがあれば行かないわけにはいきませんよね。どの日程に訪れるのかを事前に決めてから、ぜひ足を運んで、間近に立って、その目で圧倒されてください!