穏やかな如来像に癒やされます…世界遺産「石窟庵」

慶州内では、韓国内の世界遺産のうち、3つがあります。その世界遺産の1つが、統一新羅時代の石洞にある如来像、石窟庵です。石窟庵の見どころについて、まとめてみました。

１．石窟庵とは？

慶州はかつて新羅の都として文化、政治の中心にありました。新羅は、仏教を国教と定めており、多くの文化遺産が散在しています。石窟庵は同じく新羅にある仏国寺と共に、新羅時代の仏教美術を代表する石窟寺院です。韓国の国宝指定を受けるとともに、世界遺産にも登録されています。

２．石窟庵の見どころ

石窟庵の構造は、手前に前室があり、扉道の奥に主室があります。主室に如来像が収められています。壁は一面の仁王、菩薩などの像があり、こちらもしっかり見ておきたいところです。このポイントを頭にいれてから見学しましょう。 石窟庵は、吐含山の中腹にあり、切り出した花崗岩をドーム状に積んだ上に土を盛って作られています。前室は現在木造のお堂のような建物で覆われていますが、元々は屋根があったとのことです。 主室の中央には本尊釈迦如来坐像が安置されています。高さ3.48mあり、花崗岩を丸彫りして作られました。前室からガラス越しに拝観します。この如来像を囲むように約40体の仏像の彫刻があります。 石窟庵のそばには、大きな釣鐘が設置してある鐘楼があります。慶州の眺望の名所としても知られています。 石窟庵からは、好天の日には日本海も見渡せると言われています。石窟庵は東向きに建てられています。主室に朝日が差し込むと、如来坐像の額に埋め込められた輝石が光り、より神秘的で厳粛な雰囲気になります。

３．石窟庵を訪れた人の声