吹き上げる蒸気に地球の鼓動を感じる！？迫力ある硫黄山の魅力

北海道･弟子屈町を車で走っていると、急に現れる不思議な煙。もしかして火事？？と思うと目の前には一面真っ白の眩しい世界が広がります。黄色い噴煙を上げながら、今なお活動している「硫黄山」をご紹介します。

１．硫黄山とは？

硫黄山と言うのは実は通称で、本当の名称はアトサヌプリと言います。ここは弟子屈の町から北１４ｋｍ、摩周湖と屈斜路湖の間にある山。硫黄山は常に活発な火山活動を続けている場所で、標高は５１２ｍ、硫黄の臭気がする火山性ガスを噴出しています。無数の噴火口があるため、気をつけて見学したいものです。

２.硫黄山の魅力

山麓から川湯温泉に至る一帯は，高山植物であるハイマツやエゾイソツツジの大群落がみられます。硫黄山では噴火口まで近づく事ができ、黄色で硫黄臭のある硫黄が流出する姿もリアルに見られます。ただし硫黄臭は有毒な硫化水素を含んでいますので、直接吸わないでください。

かつては硫黄山の山頂まで登山ができたそうですが、落石の関係で現在は立ち入り禁止となっています。自然が作りだす神秘で力強い姿がみられますが、くれぐれも気をつけて見学なさってくださいね。

３．見どころ

活火山の躍動

どなたでも噴火孔まで近づく事ができます。(ただし妊婦さんは極力避けた方がいいです。）足場もごつごつして定まらない場所を上っていくと、黄色い硫黄が噴き出している場所もあります。見渡すと、あちこちから煙がでていて、近寄るとかなりきつい臭気がします。こんな近くまで寄って噴火孔がみられるなんて、滅多にありません。

臭気が強くて少し気分が悪くなる方もおられるので、ハンカチなどで口を押さえてた方が無難ですよ。でも是非立ち寄って見て下さいね！

温泉たまご？！がたべられる

硫黄山の噴火口でたまごをゆでて販売されています。最初は驚きますが、みんなが食べているとどうしても食べたくなって買ってしまいます。さあ！その自然の力でゆでたお味は、お味はどんな感じでしょうね？
ご家族などで食べてみて下さい。想い出になりますよ。

つつじケ原はエゾイソツツジの夢の小路

　硫黄山の山麓には、白エゾイソツツジの群生地として有名な、つつじケ原が広がっています。このつつじケ原には白エゾイソツツジのみならず、ガンコウランやハイマツなどの高山植物が群生しています。おすすめは川湯温泉から硫黄山へ続く散策路だそうです。

四季おりおりの景色を見せてくれるつつじケ原と、硫黄山をバックに撮る写真は、自然をふんだんに味わったとても大切な思い出になるでしょう。つつじケ原のベストシーズンは、エゾイソツツジが咲く６月中旬から下旬までです。秋は紅葉が見られます。

詳しく説明を受ながら散策したいという方には、６月１０日から９月１０日までの３ケ月間だけ、ガイドさん付きで説明が聞けます。毎朝５時４５分から行われています。

川湯温泉街

噴火山があるのでもちろん近くには、温泉街があります。川湯温泉と言って山から約3キロほど離れています。硫黄の温泉でリュウマチ、皮膚病、糖尿病などに効果があるとされています。温泉街にある足湯もとても大きくて、ここでのんびりするのもいいですよ。

川湯温泉は、豊かな自然のお陰で日本でも珍しい「源泉100％かけ流し宣言」をしている温泉街です。とても贅沢ですね。是非そんな川湯温泉を堪能して下さいね。