奈良県斑鳩町のおすすめ観光スポット５選。旅行に行く前にチェックしておこう

斑鳩の里は聖徳太子が愛した土地です。世界遺産の法隆寺など聖徳太子ゆかりの寺が多く残っています。同時に、のどかな山里もゆっくりとお楽しみ下さい。斑鳩町のお勧めスポットをご紹介したいと思います。

法隆寺

法隆寺は飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築として広く知られていて、1993年ユネスコ世界文化遺産に日本で初めて登録されたお寺です。推古天皇の時代に聖徳太子によって建立され、各時代の貴重な建造物や宝物類が広大な境内に存在しています。

中門は7世紀末〜8世紀前半に建てられたもので、左右に金剛力士像が並んでいます。飛鳥時代を代表する建築物です。金堂は五重塔とともに世界最古の木造建築で、釈迦三尊像、四天王立像等、飛鳥仏の傑作が安置されています。その他、見どころが多いお寺なので、じっくりと時間をかけてご見学下さい。

中宮寺

法隆寺に隣接する、聖徳太子ゆかりの寺。聖徳太子が母后穴穂部間人皇女（あなほべのはしひと）のために建てたと伝えられています。現在の新本堂は吉田五十八の設計により昭和42年に再建されたものです。平安、鎌倉、室町の時代と幾度かの荒廃と再興を経験し、1602（慶長7）年、慈覚院宮を初代門跡に迎え、以来門跡尼寺として今日に至っています。

本尊は、国宝の如意輪観音像（菩薩半跏像）。飛鳥時代の彫刻の最高傑作としても有名で、長い間人々の信仰の対象として敬われてきました。その穏やかな微笑は、「世界三大微笑像」の一つとも言われています。四季折々の花が咲く庭園もとても美しいものです。

藤ノ木古墳

藤ノ木古墳は直径５０ｍ、高さ９ｍの円墳で、出土品から六世紀後半に築造されたものと考えられています。法隆寺に残る記録には崇峻天皇陵と記すものもありますが、その後の調査で斑鳩地方に勢力を持った物部氏、蘇我氏、平群氏等のものではないかと推定されていますが、定説化したものはありません。

古墳の周囲には解説版やベンチが置かれています。石室には入ることはできませんが、ガラス窓越しに、石室内の様子や、玄室の石棺を見ることができます。副葬品の複製品（レプリカ）は「斑鳩文化財センター」に常時展示されています。

法起寺

聖徳太子が法華経を講説したという岡本宮を寺に改めたものと伝えられていて、法隆寺、四天王寺、中宮寺などとともに太子御建立七カ寺の一つに数えられています。これまでの発掘調査から、中門を入って右に三重塔、左に金堂、中央正面奥に講堂があり、廻廊は中門左右から堂塔を囲み、講堂の左右に接続する様式の伽藍であったと推測されています。

この法起寺の三重塔は、ユネスコ世界文化遺産に指定された「法隆寺地域の仏教建造物」の一つです。現存する最古の三重塔で、創建は708年とされています。10月中旬に法起寺の周囲はコスモスに囲まれ、美しい風景が広がります。

法輪寺

法輪寺は、聖徳太子が飛鳥より三つの井戸を移したことから、別称三井寺（みいでら）とも呼ばれています。「法林寺」「法琳寺」とも書きます。宗派は聖徳宗、本尊は薬師如来坐像。聖徳太子の御子・山背大兄王の創建とも伝えられています。二体の飛鳥時代の仏像と三重塔で知られています。

三重塔は、法隆寺や法起寺の塔とともに斑鳩三塔と親しまれてきましたが、昭和19年（1944）の落雷によって焼失してしまいました。昭和50年（1975）、飛鳥様式で再建されました。法輪寺の周囲に咲くコスモスも有名です。
斑鳩の里にはまだまだ、たくさんの見どころがあります。のどかな奈良のお寺巡りをお楽しみ下さいね。