Hideyuki KAMON
「六角さん」の愛称で京の町の人から親しまれている紫雲山六角堂。聖徳太子が創建した寺ですが、室町時代からは町堂として利用されていたようです。本堂が小さく形も変わっているのですが、何か理由があるのでしょうか・・・
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1、紫雲山頂法寺(六角堂)とは?
四天王寺建立の木材を求めにやってきた聖徳太子は、この地にあった泉で沐浴をした時に護符仏か掛けておいた木から離れなくなりました。夢のお告げで護符仏がこの地に留まりたいと望んだ為に、六角堂を建立し安置した事が頂法寺の始まりだそうです。嵯峨天皇の勅願所であり西国三十三ヶ所観音霊場の1つでもあります。
2、紫雲山頂法寺(六角堂)の魅力
不思議な六角の形にはいわれがあります。聖徳太子が肌身離さず持ち歩いた観音様が「私は此処に留まり、困っている人を助けたい」と夢で仰ったことから、本堂を建立する為の木材を探していました。すると先が六つに分かれた大木が紫の雲に包まれ現れたとか。そのことから、本堂を六角にしたと言われているそうです。
他にも小野妹子が始祖となる寺坊があったことで、生け花の「池坊」の発祥の地になった事でも知られているんですよ。この紫雲山頂法寺(六角堂)から「花を生ける」事が広まったとも言われ様々な伝説が残されているのも学びたくなりませんか?
3、紫雲山頂法寺(六角堂)の見どころ・ポイント
1、本堂
上空から見ると六角になることから「六角堂」と呼ばれる方が多いようです。平安下京の町堂として町衆の生活や文化に密着した寺であったことから、有事にはこの六角堂の境内にたくさんの人々が集まったのです。平安遷都では、六角堂が東西小路の一筋にあたった為に天皇が使者を立てて祈願したところ礎石を1つ残して御堂が北へ退いたと言われています。小さな本堂は、お参りをする為のこじんまりとしたもの。心があれば、本堂の大きさは関係ないと考えた聖徳太子らしいものではありませんか。2、京の中心を示す「へそ石」
御所のすぐ近くに立てられた事から、京都の中心部と言われている六角堂。そこには伝説として語り継がれる礎石(へそ石)が残されています。平安遷都の為に六角堂が動いたとの伝説が残されていて、なんとも不思議な寺でもあるのですが、聖徳太子自身も謎の多い人物ですし本当に動いたと言われてもおかしいとは思えませんね。3、お地蔵様
小さく愛らしいお地蔵様は、願い事を1つだけ叶えてくれます。お札に願いを書いて縄に結び付けてからお祈りをしてください!くれぐれもよくばって幾つも願い事を書かないようにしてください。4、鳩みくじ
六角堂のシンボルである鳩。天気の良い日にはたくさんの鳩が境内に飛んできます。その鳩をモチーフにしたおみくじは、止まり木に鳩が止まる姿を象ったもの。絵付けは手作業なので顔も1つ1つ違うのも味があります。4、紫雲山頂法寺(六角堂)を訪れた人の声
朝から六角堂へ。聖徳太子による建立といわれているそうです。はとが容赦なくぎりぎりラインを飛んできます。。はとみくじ、ひきました。おみくじは縁を結ぶということで、二つの枝にくくりつけるそうです。 pic.twitter.com/CZZ6iKyY6d
— sara (@mo0913) 2015, 3月 16
六角堂から歩きます…笑。 pic.twitter.com/zNhEJWHiUM
— とをん (@sygyq729) 2015, 3月 8
5、紫雲山頂法寺(六角堂)の詳細
基本情報
- ・名称:紫雲山頂法寺(六角堂)
- ・住所:京都府京都市中京区六角町東洞院西入堂之前248
- ・アクセス:地下鉄/烏丸御池駅から徒歩3分
- ・拝観時間:6:00~16:50(閉門17:00、納経は8:00~)
- ・定休日:無休
- ・電話番号:075-221-2686(池坊総務所)
- ・拝観料金:無料
- ・オススメの時期:
- ・公式サイトURL:http://www.ikenobo.jp/rokkakudo/