トリップアドバイザー
東京都中央区の明石町周辺。そこは、かつて明治初年頃から関東大震災が起こる大正12年まで、外国人専用の居留地として洋風建築の街並みが広がっていたそうです。今回はその名残の一つ、アメリカ公使館跡について調べました。
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アメリカ公使館跡とは?
アメリカ公使館は安政6年(1859)、初代アメリカ行使ハリスにより港区元麻布に開設されました。そして明治8(1875)、築地の外国人居留地内に移転・新築されます。後にこれが手狭となり明治23年3月、現在のアメリカ大使館がある赤坂に移転しました。この公使館跡には、関東大震災により建物は現存していませんが、5つの小松石の記念碑が残りその名残を私たちに伝えています。
アメリカ公使館跡の魅力
5つの小松石の記念碑
残されている記念碑の大きさは、縦86~101センチメートル、横84~118センチメートル、厚さ18~34センチメートル。築地の居留地時代を伝えるものとして、中央区民文化財団に登録されています。最後の移転の際、8個の石標が残されたそうですが、現在この地にある5つの他3つは昭和59年(1984)日米友好のシンボルとして赤坂のアメリカ大使館に寄贈されました。現在、同大使用館の前庭に配置されています。
アメリカ公使館跡の見どころと周辺情報
石標に彫られたマークにご注目!
残された石標の2つには、当時のアメリカの国章である盾、1つには星と白頭鷲と盾、また2つには五陵の星が刻まれています。白頭鷲はアメリカの国鳥です。また、盾にに彫られた13の星は同国初期の13州を示しています。それぞれの彫られた意味を知って石標を見ると、歴史を感じられて感慨深い思いになります。聖路加タワーを目印に
街のシンボル的な聖路加タワーがある聖路加ガーデン内で、聖路加タワーの隣、銀座クレストンホテルの入口付近に、そこがアメリカ公使館跡であったことを知らせる立札があります。前述した石標はその付近にあります。聖路加国際病院トイスラー記念館も訪れてみては?
聖路加看護大学敷地内にはかつて築地に外国人居留地があったことを思い起こさせる建築物として、トイスラー記念館もあります。トイスラー記念館は昭和8年(1933)、隅田川畔の明石町19番地に、聖路加国際病院の宣教師館として建設されました。平成元年に解体工事が行われ、平成10年2月に現在地へと移築・復元されました。復元は創建当時の施工技術や構造上の特徴を精密に記録し、再利用可能な部材をできる限り用いています。
■ 基本情報
- ・名称: 聖路加国際病院 トイスラー記念館
- ・住所: 中央区明石町10番
- ・アクセス: 築地駅3出口から徒歩約3分
- 新富町(東京都)駅4出口から徒歩約5分
- ※見学は外観のみ。
訪れた人の声
聖路加病院の周辺を散歩していると、アメリカ公使館跡やミッション系学校の発祥などを記した碑があちこちで見かけます。
http://tabisuke.arukikata.co.jp/mouth/102034/
今年の1月までは 明石町区民館の中にある資料室に展示されていました。 でもいま、その資料のすべては、 タイムドーム明石の郷土天文館に移動したそうです。
http://blog.livedoor.jp/hongxilong/archives/51566621.html
場所
基本情報
- ・名称:アメリカ公使館跡
- ・住所:東京都中央区明石町8
- ・アクセス 東京メトロ日比谷線 築地駅
- ・公式サイトURL:http://www.chuo-kanko.or.jp/guide/spot/tsukiji/tsukiji_20.html