埼玉県深谷市の煉瓦史料館は近代建築を支えた煉瓦工場を活用した資料館

埼玉県深谷市はレンガの街としても有名で、煉瓦史料館が残存しています。こちらは、国の重要文化財としても指定されており、貴重な資料をみることができます。なんと、東京駅のレンガなどもここで作られていたそうですよ！！煉瓦資料館についてまとめてみました♪

煉瓦史料館とは?

明治政府の要望を受け、明治２１年に渋沢栄一が設立した日本煉瓦製造株式会社の旧煉瓦製造施設です。ここで製造された煉瓦は、東京駅や東宮御所（現赤坂迎賓館）などに使用されており、平成１８年に使われなくなるまで、日本の近代化に大きく貢献してきました。

工場の一部として、「ホフマン輪窯」「旧事務所」「旧変電室」が残っており、国の重要文化財に指定されています。

煉瓦史料館のおすすめポイント

１、東京駅の煉瓦をつくった、ホフマン輪窯６号窯

１９０７年（明治４０年）ころに建設されたもの。ホフマン窯は、日本には、現在４基のみとなっており、現存するホフマン窯の中では最大規模で、長さ56．5ｍ、幅20ｍ、高さ3．3ｍとなっています。ここでは東京駅の煉瓦もつくられたことで有名で、月約65万個の煉瓦が生産されていたそうです。

通常は公開していません。１０名以上の団体については、毎週土曜日、日曜日の煉瓦史料館公開時間内に限り、予約して見学することができます。（予約は深谷市文化新興課文化財保護係048-577-4501）

２、旧事務所

煉瓦工場の建設、煉瓦の製造指導者だったドイツ人の煉瓦技師チーゼの居住兼事務所として明治２１年に建てられたもの。明治２２年チーゼが帰国してからは事務所として使われ、昭和５３年から現在では、煉瓦史料館として資料などを展示しています。

３、旧変電室

1906（明治39）年に建設されました。こちらは蒸気式原動機から電動機への転換が図られた際に導入したもの。設備自体は失われていますが、当時の建物が残っており、煉瓦業界の隆盛の面影を見ることができます。

４、あかね通り

工場で製造された煉瓦は、1895（明治28）年に専用の鉄道がつくられ、深谷駅まで運ばれていました。こちらは日本で最初の専用鉄道だったそうです。線路のあとは、現在、「あかね通り」という遊歩道になっていて、見ることができます。

実際に訪れた人の声

んで、煉瓦史料館 深谷といえば煉瓦だよねー pic.twitter.com/2HQu1mDNSr

— かいちょー (@kaichou0724) 2015, 5月 2

日本煉瓦製造株式会社旧事務所に行ってきました。現在は日本煉瓦史料館になっています。詳しく説明してくれた係のおじいさんと1時間以上話し込んでて、煉瓦レベルがかなり上がりました。ありがとうございました。 pic.twitter.com/xkYu0dXBM7

— Hokkesan (@N14N15E26) 2013, 3月 22

◇社会科見学◇ 埼玉県深谷市の国重要文化財、”ホフマン輪窯“(日本煉瓦製造株式会社)の特別公開に行きました！東京駅など、多くの建物の煉瓦はこちらで製造されたものです。旧事務所は資料館になっております 。 pic.twitter.com/Yi9haIKVr7

— 福まる◎ (@0143W) 2015, 7月 12

ホフマン輪窯の内部。東京駅のレンガを焼きました pic.twitter.com/wIrLLg42ZK

— 県北/けんぽく (@kenpokuF) 2015, 7月 12

素材提供：トリップアドバイザー