南城市玉城(なんじょうしたまぐすく)、海沿いにはいわずとしれた沖縄ロケカフェの王道が立ち並ぶ百名(ひゃくな)界隈。ビーチから少し登った小高い丘あたり、住宅街の奥にまるで森の中にいるかのような佇まいのカフェがあらわれます。
仲良し三姉妹がオーナーの『Cafe Bean’s(カフェビーンズ)』は、かれこれ8年ほど前にオープン。絵画のフレームのような窓の向こうからは、大きなガジュマルの木が目に飛び込んできます。お店の内装はもちろん、カフェを始めるならまずは畑から!と、食材を調達するための畑づくりからスタートとしたといいます。
窓の外を見ると、気持ちよさそうなテラス席。コーヒーを飲みながらここで読書を愉しむ常連さんもいらっしゃるのだとか。
お店で使う野菜やハーブは、三姉妹が丹精込めて畑で育てたもの。最初にオーダーした「本日のスープ」(250円)には季節ごとの野菜が使われます。この日は、島かぼちゃのミネストローネが登場。
そして、こちらは一度食べたら忘れられない「フーチバーのクリームパスタ」(700円)。フーチバー(琉球よもぎ)のペーストと生クリームの絶妙なマリアージュが新鮮です!
クリーミーさとよもぎの風味のバランスが見事で、沖縄版ジェノベーゼと言っても過言ではありません。パスタに添えられるこだわりのソフトフランスパンも、白神山地の“白神こだま酵母”で焼き上げたもの。
ウチナー美人の三姉妹、この日は都合でお二人だけでしたが、いつも厨房からは明るい笑い声が絶えません。
彼女たちのキュートな笑顔とおんなじくらい、こちらも可憐に咲き誇るエディブルフラワー(食用花)たち。もちろん、三姉妹が畑で育てたもの。文字通り、お皿の上でクッキーやケーキに花を添えてくれます。
デザートのケーキセット(650円)では、「黒糖ベイクドチーズケーキ」をチョイスしてみました。使われているのは、ご両親が育てたさとうきびを圧搾機で絞り、三姉妹が手作りしたホームメイドの黒糖です。
大きな窓から差し込む光がとっても気持ちよくて、窓ぎわの席に移動させてもらいほっこりティータイム。光と影と色。テーブルの上に描き出される小さなアートにしばし見惚れちゃいました。ドリンクは、季節や日によってブレンドされる自家製ハーブティーもおすすめですよ。
もうひとつ、お目当てにしていた生地もソースも手作りのピザは、さすがにお腹いっぱいなので(笑)テイクアウトにしていただきました。この日の季節のピザは、なんと島らっきょう! バジルペーストの上に島らっきょうをのせて焼き上げているそう、ほんのり漂う香ばしさがたまりません。
三姉妹が迎えてくれる、森の小さなカフェ。日だまりのような笑顔と時間がそっとあなたを待っていますよ。
Cafe Bean’s(カフェビーンズ)
-
住所/沖縄県南城市玉城字百名987 - 電話/090-7585-8867
- 営業時間/11:00~17:30
- 定休日/日・月曜(臨時休あり)
【沖縄CLIPの関連記事】
- おしゃべりが盛り上がる!女友達と訪れるのにぴったりな沖縄のカフェ
- 新鮮卵を使ったふんわり食感のシフォンケーキ。南風原町の『CAKE&EGG』で出合った毎日食べたいスイーツ
- 沖縄に来たら食べて見たい!おいしい新感覚おやつ