【牛深町】とは?
牛深町(うしぶかまち)。海に囲まれた地形からか、『う』を四つ併せて『牛(うし)』と読ませたと言います。熊本県天草市の中にあり、県下第一の漁港であり商港都市とされています。天草市の南部、天草下島南端に位置し、沿岸部は雲仙天草国立公園に属しています。かつてはイワシ・サバ・アジの巻き網漁の基地として栄え、現在はハマチ・タイ・真珠などの養殖漁業に力を入れています。
下須島周辺の海中にはサンゴや熱帯魚も見る事ができ、牛深海中公園に指定されています。片島とも呼ばれている龍仙島(国の天然記念物であり名勝に指定されている)や、六郎次山に牛深ハイヤ大橋、漁業の歴史資料館などがあり見所が沢山♪
【牛深町】の魅力
熊本県下最大の漁港である【牛深】。東シナ海に面しており、豊かな海洋資源とリアス式海岸を利用した天然の良港に恵まれ、古くから漁業が盛んな町です。コバルトブルーの海には島々が点在し、色とりどりな珊瑚や熱帯魚が間近で見られる<海中公園>は魅力の1つ。毎年4月には『牛深三度行きゃ三度裸』というお囃子が有名な昼夜踊り明かす<牛深ハイヤ祭り>が開催されたり、毎年12月には年に一度、感謝の意味を込めた農水産物の一大物産市である<牛深あかね市>が海中公園マラソン大会と同時開催されるなど、楽しいイベントが沢山あります♪
【牛深町】の歴史
明治22年(1889年)4月1日に町村制交付によって牛深村・久玉村・深海村・魚貫村・早浦村・亀浦村の6村が誕生しました明治31年(1898年)の11月13日には牛深村が牛深町として発足します。更に、
昭和29年(1954年)には牛深町と久玉・深海・魚貫・二浦の4村が合併をして【牛深市】が発足。
平成18年(2006年)になり、3月27日に本渡市・有明町・御所浦町・倉岳町・柄本町・新和町・五和町・天草町・河浦町と合併し、【天草市牛深町】となりました。
おすすめ観光スポット
牛深ハイヤ大橋
のどかな漁港を下に見る『牛深ハイヤ大橋』。関西国際空港を手掛けたイタリアの建築課、レンゾ・ピアノ氏の設計で平成9年8月に完成しました。全長883mと県内最長で、車道と歩道(左右共)を合わせた幅員は16mという巨大さにも関わらず、それを感じさせない繊細さを持つデザインは自然景観と調和した世界に類を見ないといわれる程美しい橋なのです。『牛深ハイヤ大橋』をとりまく『うしぶか海彩館』と共に牛深観光のメインスポットとされています。
お問い合わせ>>0969-73-2111(天草市牛深支所産業振興課)
わくわく海中水族館シードーナツ
日本で2館しかない海に浮かぶ水族館。館内には世界中の面白くてかわいい魚達が沢山集められています。館内スタッフの方に声をかけるといつでも案内をしてくれるという親切さ、アットホームな水族館が売りです♪シードーナツの楽しみの一部を下記でご紹介します。- ナイト水族館 毎週土曜日開催!期間限定のイベント『ナイト水族館』。懐中電灯を照らしながら夜の水族館を探検できちゃいます♪
- 遊覧船 乗り場が水族館からという珍しい遊覧船!天草五橋の内4つを30分~40分かけて巡る事ができます。水族館で水中を満喫したら、遊覧船で潮風を浴びて海を全身で感じてください♪
- 天草パールマリア館 天草にまつわる多くの資料が展示されています。なんとこちら、シードーナツの入場券があれば無料で入場できてしまうのです!キリシタン殉教の歴史を伝える『キリシタン資料室』や、隠れキリシタンの里といわれる天草・大江・﨑津に秘蔵されていた遺物、『マリア木彫立像』『キリスト木彫胸像』『踏絵』『ロザリオ』などの資料が展示されています。
- パール資料室 天草パールマリア館の中にはパール資料室という所もあり、日本有数の産地である天草の真珠についての歴史などを知る事ができます。
水族館シードーナツ
住所:熊本県上天草市松島町合津6225-7
お問い合わせ>>0969-56-2570
天草パールマリア館
住所:熊本県上天草市松島町合津6225-8
お問い合わせ>>0969-56-1155
おすすめ名産グルメ
からすみ
天草近海で獲れたボラの卵を取り出して10日ほど塩漬けし、その後に塩抜きして天日で乾かしたものが『からすみ』で牛深町の特産品です。完成まで1カ月程かかるという高級品だけにその美味しさは格別だと言われています。薄く切り少し火に炙って酒の肴として最高の珍味です。旬は9月末~12月頃。お問い合わせ>>0969-73-2111(天草市牛深支所産業振興課)
きびなご
牛深で大半の水揚げがなされているという『きびなご』漁期は通年なのですが、冬場の『きびなご』は特に脂がのっていて美味しいと評判。『きびなご』をそのままの姿で鉄板や網で焼くと”ブスッ”と音がする事から、牛深では”ブス焼き”と言われ名物料理とされています。『きびなご』は癖が無く、刺身や丸ごとお吸い物にしたり、天ぷらにしても美味しく頂く事ができますよ♪お問い合わせ>>0969-73-2111(天草市牛深支所産業振興課)
蒲鉾
牛深町近海で獲れた新鮮なエソ・イワシ・アジ・サバなどで作られた蒲鉾がおすすめ♪専門店も多く、それぞれの店で特徴をもった製品が作られているとか!自慢の蒲鉾を是非ご賞味ください。お問い合わせ>>0969-73-2111(天草市牛深支所産業振興課)
ポンカン
インド原産のポンカン。温暖な気候を好む事から、天草地域では古く大正の頃から栽培されていました。熊本県産の約85%が天草産のポンカンだといいます。ポンカンは血液中のアレルギーや炎症、動脈硬化を促進する酵素を抑制する成分が豊富に含まれている事が判明して注目をあつめています。芳醇な香りが美味しさを一層引き立ててくれます♪問い合わせ>>0969-73-2111(天草市牛深支所産業振興課)
魚醤
天草灘の新鮮なイワシ・カツオ・サバなどを利用し、地元の水産加工会社では魚醤が作られています。新鮮な魚を原料として、天然天草塩と昆布などを使い、熟成された天然調味料で添加物は一切なし。料理の隠し味にもとっても重宝しますよ♪お問い合わせ>>0969-73-3141(牛深商工会議所)
イベント
牛深ハイヤ祭り
牛深では『ハイヤ節』が伝統芸能として歌い継がれており、これに踊りを加えた”牛深ハイヤ祭り”が毎年開催されています。- 『牛深ハイヤ節』・・・誕生したのは江戸時代後期。当時の牛深は海上交通の要衝として、海産物を中心に運搬する帆船が多く出入りしていました。この船乗り達と牛深の女性たちが歌い、踊っていたものが『牛深ハイヤ節』の始まりと言われています。
- 『牛深ハイヤ節』の伝播・・・は牛深港に寄港した船乗り達によって、港から港へと広まって行ったとされ。牛深を出港した船は長崎へ、瀬戸内海を経由して大阪へ向かいます。大阪からは日本海を通り新潟などを経由し、北海道へ向かう北前船で航路上の港へと伝わり。各地域で様々なアレンジを加えられ根付く事になったのです。こうした『牛深ハイヤ節』をルーツとするハイヤ系民謡は、南は鹿児島から北は北海道までと日本各地で歌い継がれ、佐渡おけさや阿波踊りなど代表的なものとなったのです。
”牛深ハイヤ祭り”は現在、毎年4月に開催。約3,000人の参加者が牛深の中心街を練り歩き踊る『ハイヤ総踊り』や漁船による船団パレードなど様々なイベントが実施され、市内外から多くの人が詰めかけるという一大イベントになっています。
【牛深町】へのアクセス
熊本方面から牛深へ行く
<新幹線>九州新幹線→出水駅下車→バス・65分→蔵之元港→フェリー・30分→牛深港・着
<九州産交バス>
熊本空港→快速バス・40分→交通センター→快速バス・5分→熊本駅→快速バス150分→本渡バスセンター→路線バス・約90分→牛深街・着
<車>
熊本市→R3号・30分→宇土市→R57号・30分→三角町→R266号・30分→松島町→R324号・30分→本渡街→R324号・50分→牛深街・着
長崎・島原方面から牛深へ行く
<車>雲仙・島原→R389号→口之津港→フェリー・30分→鬼池港→R324号・20分→本渡街→R266号・50分→牛深街・着
<高速道路>
長崎市→高速道・120分→松橋IC→県道・30分→三角町→R266号・30分→松島町→R324号・30分→本渡街→R266号・50分→牛深街・着
鹿児島方面から牛深へ行く
<新幹線>九州新幹線→出水駅下車→バス・65分→蔵之元港→フェリー・30分→牛深港・着
<車>
鹿児島市→R3号・100分→阿久根市→R389号・40分→蔵之元港→三和フェリー・30分→牛深港・着
福岡方面から牛深へ行く
<新幹線>東海道新幹線→山陽新幹線→九州新幹線→出水駅下車→バス・65分→蔵之元港→フェリー・30分→牛深港・着
<車>
福岡市→高速道・90分→松橋IC→県道・30分→三角町→R266号・30分→松島町→R324号・30分→本渡街→R266号・50分→牛深街・着
■ 基本情報
- ・名称:熊本県天草市牛深町
- ・電話番号:0969-73-2111(天草市牛深支所内 観光協会事務局)
- ・公式サイトURL:天草宝島観光協会牛深支部
海に囲まれ豊かな海洋の産物や産業、イベントや施設などがあり一日では回りきれない【牛深町】。ゆったりと船に揺られて過ごす休暇なんていうのも乙なものですね♪憧れます。