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日光東照宮は、栃木県日光市に所在する神社です。そのすべてがみどころといっても間違いではない文化遺産です。 今回は、日光東照宮のみどころをいくつかご紹介します。
1.日光東照宮ってどんなところ?
日光東照宮には、江戸幕府の初代将軍・徳川家康が東照大権現(とうしょうだいごんげん)として祀られています。正式名称は「東照宮」ですが、他にもある「東照宮」と区別するために「日光東照宮」と呼ばれています。1999年12月2日には、日光東照宮と、日光二荒山神社、日光山輪王寺の建造物群と文化的景観が「日光の社寺」として「世界遺産登録」されています。
2.陽明門
日光東照宮の建造物のうち、8棟が国宝、34棟が重要文化財です。「陽明門」は8棟ある国宝のひとつ。建物全体がたくさんの芸術的な彫刻で覆われていて、一日中見ていても飽きないといわれ、「日暮御門」とも呼ばれています。
3.魔除けの逆柱
陽明門にある「逆柱」は、魔除けのためあるといわれています。柱の1本だけが、彫刻の模様が逆向きになっているので、すぐわかります。これは間違いではありません。「建物は完成と同時に崩壊が始まる」という言い伝えから、わざと柱を未完成にして災いをさけ、魔除けをするために逆柱にしているのだそうです。
4.鳴龍
狩野永真安信によって描かれましたが、消失したため、堅山南風が復元したものが現在の鳴竜です。
5.眠り猫(裏面の雀)
日光東照宮にはたくさんの動物の木彫像があり、これらのほとんどは平和を象徴しているといわれています。左甚五郎の作と伝えられる「眠り猫」は、東回廊の奥社参道入り口にあり、国宝です。前足を踏ん張っていることから、寝ていると見せ掛けて、実は家康を護るため、いつでも飛びかかれる姿勢をしているといわれますが、裏で雀が舞っているので「猫も寝るほどの平和」ということを表しています。
6.三猿
三猿(さんざる、さんえん)は、「見ざる、聞かざる、言わざる」という語呂から日本起源と思う方が多いようですが、古くは古代エジプト等でも見られる世界的なモチーフです。「Three wise monkeys」として知られています。日光東照宮の三猿は、子どものときは悪いことを見ない、聞かない、言わない方が良いという教えを表しています。そして実は、三猿は人間の人生を彫刻で表した物語の一部なのです。訪れたら、ぜひ、この物語をじっくり堪能してください。
まだまだ見どころが満載で、もうずっと見ていても飽きない日光東照宮。時の流れを感じながらたっぷり楽しみたいですね。