徳島県の「にし阿波」には、美しい海・自然、歴史や伝統文化に彩られた日本のすばらしい風景が豊富に存在します。そんな徳島県の、県下五大門の一つと言われている朱塗りの重層門をもつ美馬市の「安楽寺」を紹介します。
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安楽寺とは?
願勝寺の東に位置するお寺です。朱塗りの豪壮な山門があることから、赤門寺の名で親しまれています。鎌倉中期の1259(正元元)年、 かつて関東の豪族であった千葉彦太郎常重が入寺し、阿波の守護職、小笠原・細川・三好の各国主と姻戚関係を結び、庇護をうけて寺勢を拡張し、阿波・讃岐・淡路の各地に寺院を創立し、四国における最古、最有力の真宗寺院として栄えたそうです。 藩政時代にも、藩主の優遇のもとに繁栄を続け、江戸時代の末寺帳によれば、その中期には、計84か寺の末寺があったということです。とても豪華でありながら落ち着いた風情を感じる寺院です。安楽寺の魅力やご利益
赤門と呼ばれる豪壮な朱塗りの重層門は、県下五大門のひとつ。また能舞台を備える県内唯一の寺として有名です。その能舞台は、歴史ある古い建物の本堂と違い、1996(平成8)年4月 に新しくできたもので、客殿の中にあります。一般開放しているため、能狂言の上演以外にも伝統芸能や講習会など、また結婚式の前写しにも使われています。本殿・書院・鐘楼とともに国の登録有形文化財に登録されています。周辺のおすすめ観光スポット
ラッキー宮殿
旧穴吹町の郵便番号「777」にちなんで、穴吹町内の名所・旧跡7カ所にユニークな宮殿型モニュメントが設置されています。ふれあい広場には龍宮城をイメージした破軍星宮殿、恋の成就を願ってフェンスに鍵をかける恋人峠の廉貞星宮殿など、総称して「ラッキー宮殿」と呼ばれています。本楽寺
吉野川を望む高台にある、真言宗御室派の古刹です。徳島の名所として歌に詠まれている「鶯之瀧」を有する緑に囲まれた渓谷や、鶴亀の石組を配した枯山水の庭園は必見。庭園には紅葉が多く、秋の美しさは格別です。1週間前までに5名以上で予約をすれば、精進料理を味わうこともできるそうです。穴吹川
剣山に源を発し、美馬市の南部を40kmほど流れる吉野川の支流の1つです。国土交通省の水質調査で首位に輝く日本一の清流だ。アユやアメゴの好釣場であり、流れが穏やかな浅瀬も多く、川沿いには川遊びにぴったりのふれあい広場公園などの観光スポットもあります。8月第1日曜には、中流域の穴吹町地区の中野宮から市の下までの約5kmを手作りの筏で下る穴吹川筏下り大会も開催。国土交通省四国地方整備局の四国のみずべ八十八カ所、徳島県とくしま水紀行50選にも選定されています。■ 基本情報
- ・名称:安楽寺
- ・住所:徳島県美馬市美馬町大字宮西11
- ・アクセス:徳島阿波おどり空港より約1時間10分
- JR貞光駅よりバス・タクシーで約7分
- 寺町バス停より徒歩3分、美馬ICより車で5分
- ・電話番号:0883-63-2015