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古くから寺の町として知られている谷中、その一角に建つ【観智院】。火除けの護り神様から、地上を守護して人に救いの手を差し伸べてくれる地蔵尊様などなど、歴史ある社殿と共にその姿を今に伝えてくれています。地元の人々の信仰も篤い、【観智院】をご紹介します!1.「観智院」とは?
寺町・谷中の一角に位置する初音山東漸寺觀智院。元々は醫王山東漸寺圓照院といい、慶長16年(1611年)2月15日、照譽法印によって江戸神田北寺町に開創されました。照譽法印はやがては百万都市として発展を遂げる江戸の街の姿を予見し、諸国から集まる人々に宗祖・弘法大師の教えを広めようと考えたのでした。東の琵琶湖といわれた不忍池から日暮里へ向かう「谷中の径」は江戸時代の頃から、文人墨客たちが四季おりおりに杖をひいたと伝わっています。【観智院】はこの「谷中の径」に面しており、参詣に訪れる人々は皆この「谷中の径」を辿ったのでしょう。
【観智院】は第63番霊場札所となっています。御本尊様は大日如来様です。
2. 「観智院」の魅力や御利益
<火除け不動尊>「谷中の火除不動」として境内の不動堂には五大明王像が安置されています。明王の中心的な存在で、不動明王を中心に降三世明王(東)・軍荼利明王(南)・大威徳明王(西)・金剛夜叉明王(北)と配置されています。不動明王は火を観想して動ぜず、あらゆる障害を焼きつくす大智の火を身から発すると言われ、大日如来の使者として悪を断じ、善を修す。善い行いをする者には大きな加護を授けてくださいます♪
<地蔵菩薩・地蔵尊>地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上において、救済の手を差し伸べる地蔵尊。天空を象徴する虚空蔵菩薩に対し、大地の恵みを神格化した菩薩が地蔵菩薩。釈迦が入滅したのち弥勒仏が下生するまでの無仏時代に、衆生済度を受け持つ菩薩として奈良時代の頃から人々の信仰が寄せられました。
山門左手に安置される胸から上の延命地蔵尊は、かつて不動堂に住んでいた行者が、不動尊の霊告によって境内から掘り出したと言われているもので、霊験顕かな尊像として知られています。その隣、右手に幼児を抱え、左右の裾に二人の幼児が無心にすがりつく地蔵尊が、子供たちの健やかな成長を誓願とされる子育て地蔵。どちらも格調豊かな尊像です。
門前脇の六地蔵尊は、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)のどこにいても救済の手を差し伸べてくれるという地蔵尊。人間は死ぬとこの六道のいずれかに行くと言われ、六道のそれぞれにあってもなお私達を導いて下さるといいます。【観智院】にお越しの際は是非地蔵尊様にご参拝ください♪
3.見どころ・お勧めポイント
大沼枕山墓
江戸時代は幕末に活躍した人物で、最後の漢詩人と呼ばれ、日本の漢詩史上重要な人物である<大沼枕山>のお墓。東京メトロ千駄木駅から徒歩10分弱、台東区谷中4丁目の瑞輪寺の墓地にあります。台東区出身の詩人で晩年に住んだ家が近かった為、瑞輪寺が墓所として選ばれ、枕山の門人達により建てられたそうです。不忍池の蓮や隅田川の月など、身近なモチーフを選んだ詩人で、代表作<枕山詩鈔>があります。
下村観山墓
<下村観山>は明治~昭和初期にかけて活躍した日本画家で、現代日本美術の発展に功績のあった人物、そんな<下村観山>の墓。東京メトロ千代田線千駄木駅から徒歩約8分、台東区谷中5丁目の日蓮宗寺院・安立寺の墓地にあります。絵画好きの方は一度訪れてみるのはいかかでしょうか?代表作は『光明皇后』(1897年)香隣舎
日暮里駅から徒歩約5分、朝倉彫塑館のすぐ近くで分かりやすい場所にあり、台東区の街角賞をとった建物で、壁にプレートが取り付けられています。木造建築の木の素材感が存分に感じられる建物で、経年で黒光りした感じが歴史を感じさせて良い味になっています。明治時代の商家だった建物で現在は個人の所有との事で、しっかりと管理されています。谷中の風景にぴったりはまる建物で、被写体としても最高の建物です。*撮影の際はプライバシーを守り節度のある行動をお願いします。
4.口コミ
観智院—東京都台東区 http://t.co/yXuW00wxFq #東京 #寺院 #霊場
— NOBU (@nobuting) 2015, 3月 3
#御府内八十八ヶ所霊場 63番 観智院です。1611年の創建と伝えられている。不動尊のお堂と連なるように大師堂が、門前に六地蔵が建立されておりましたが、御府内八十八ヶ所霊場の石碑はありませんでした。ただ、ご朱印は頂けました。 pic.twitter.com/a4C8WN6R71
— 東京散歩 足立第三中学校 東京農工大学 (@takashisenjyu13) 2015, 1月 10
東京谷中の観智院 外の道路に向かって六地蔵がお行儀良く並んでいます! http://t.co/V7TKdqwryy
— トレマーガ 小須田逸子 (@TreMaga) 2014, 11月 24
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: 東京谷中・観智院
- ・住所: 東京都台東区谷中5-2-4
- ・アクセス: JR京成・日暮里舎人ライナー・日暮里駅から徒歩8分、東京メトロ千代田線・千駄木駅から徒歩7分、台東区循環バス・東西めぐりん<三崎坂上>から徒歩1分。
- ・電話番号: 03-3821-5240
- ・公式サイトURL:http://kanchiin.com/index.html
心優しく救済の手が広い地蔵尊・地蔵菩薩様。心や身体が疲れたら少し肩と心の荷を下ろして谷中をブラブラしながら【観智院】まで足を運んでみませんか?静かに拝すれば、きっと癒しが頂けます♪