日本にいると、北京ダックを思う存分食べる機会ってあまりないと思うんです。中華料理を食べに行って北京ダックコースを選んだのに、実際に出てきたのはたったの一巻き…って、そんな残念なケースありませんか?
男として生まれた以上、いや飽くなき好奇心に忠実な女性にこそ、是非楽しんでいただきたいのが北京ダックの2人占め。香港の上質な北京ダックなら、飽きること無く最後まで走り向けられるし、脇を固めるのが上質な点心とあれば、非日常体験もここに極まれりといった具合です。
香港には美味しい北京ダックを食べられるお店っていくつもあって、有名なのは尖沙咀の「鹿鳴春」。ここはリーズナブルに肩肘張らず楽しめるんですが、憧れの北京ダック2人占め計画ですから、もう少しラグジュアリーな楽しみ方をしてみてもいいかもしれません。
そんな時に、思い出して欲しいのが「欣圖軒 (ヤントーヒン) 」、尖沙咀のインターコンチネンタルに入っている広東料理レストランで、2016年のミシュランでも二つ星を獲得しています。日本人からも評価が高いので、行かれたという方も多いでしょう。
だいぶ日本でもお洒落な中国料理店は増えてきましたが、香港のミシュランクラスは箱もかなり洗練されています。
インターコンチネンタルのラウンジは、香港島の夜景を楽しむ最高のスポットのひとつですが、ヤントーヒンの方もランチタイムは採光が良く爽やか。カトラリーも美しく北京ダックとの一世一代の対決には、完璧なる舞台セッティング。
ホテルのエントランス前に広がるラウンジ。ヤントーヒンは、左の方に進んで階段をひとつおりたところ。
北京ダックの前に、数品点心もオーダーしておきましょう。いわゆる日本の点心しか知らないとビックリする仕事に魅せられます。蟹味噌に浮いているような小籠包や蟹肉と絹笠茸入り餃子スープ(どちらも季節限定)など、一緒にいる奥さんや彼女も、頬を染めること間違いなし。圧倒的な食感体験にとどめを刺すように、北京ダックが運ばれてきます(ムービー必見!!)。
蟹とかフカヒレとかツバメの巣とか、もはや自分が知っている点心ではありません!!!
一羽まるごとオーダーしているので、テーブルの脇で専門のスタッフがカットをしてくれます。どういうプロセスを経て北京ダックがテーブルに運ばれてくるのか。そんな流れを見ることができるのも新鮮。
これがすべて貴方達のものですから。一羽1280香港ドル。
取り分けられた北京ダックは、カオヤーピンに乗せて配られるので、あとは好きな薬味を加えてひたすら北京ダックと相まみれてください。オススメは横のラインということですが、すべて自由なので、貴方好みの黄金比率を見つけてください!
パイナップルが中々いい仕事してくれました。
これだけ薬味があれば、味にバリエーションをつけられるので「途中で飽きちゃうかも…」というリスクは概ね解決されます。残ったダックのお肉は焼きそばにしていただけるので、足りないかもなって心配もご無用!
もし食べきれなかったら、持ち帰らせてもらいましょう。なんせ、冷めても美味しいですから。
さて、いかがでしたでしょうか北京ダック2人占め計画。
こういうシグニチャーな体験は、後々効いてくるんです。「また、北京ダック2人占めしに行こうよ♪」、そんな誘いが貴方を待っているかもしれませんよ。
■ 基本情報
- ・名称: 欣圖軒 (ヤントーヒン)/Yan Toh Heen
- ・住所: Intercontinental Hotel, 18 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui
- ・電話番号: 852-2721-1211
- ・公式サイトURL: http://www.hongkong-intercontinental.jp/yan_toh_heen.html
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