キャンピングカー『ソーラーキング号』で日本全国を自由気ままに旅しながら、通算2,000ヶ所以上の観光地を撮影してきた松岡ヒロノブ。とくにお気に入りのシチュエーションは、様々な絶景スポットで出会う感動的な『夕陽』です。
瀬戸内海には美しい夕陽スポットが数多くあるといわれます。本特集は、フォトライター松岡が瀬戸内地域の夕陽名所を発掘し、その時々の季節や気象条件のなかで最適なタイミングを狙って感動的な夕景をものにしていくコーナーです。
人は生涯にいったい何回くらい夕陽を見られるのでしょうか? そう考えると松岡はいても立ってもいられず、『夕陽ハンター』に変身してしまうのです・・・・・・
宇和海に浮かぶ高さ約40mほどの3つの小さな島『三ツ畑田島(みつはただじま)』は、『足摺宇和海国立公園』内にある象徴的な景観の一つ。
冬の間だけ、この島の背後付近に夕陽が沈むと聞き、どうしてもその夕景が見たくなった夕陽ハンター松岡。
はるばる愛媛県の最南端近くまでやってきました! まずは昼間に夕陽ポイントを探します!
こちらは、宇和海に突き出した船越半島の中浦地区から望む『三ツ畑田島』。背後には細長く伸びる由良半島が見えています。
地図を見ながら、とりあえず『三ツ畑田島』がもっとも間近に見られそうなポイントに来たのですが、ここからだと肝心の『三ツ畑田島』が北西の方角に位置することとなってしまうため、今の時期は夕陽とのコラボレーションが見られません。
~ 夕陽ハンターのサンセット豆知識 ~ 太陽の沈む位置(方角)は季節の移り変わりと共に変化し、春分の日と秋分の日はほぼ真西、春分の日から夏にかけては北西方向、秋分の日から冬にかけては南西方向に沈みます。
それにしても、海の色がこのエリアだけ違っていて不思議な光景です!
この『三ツ畑田島』が天然の防波堤の役割を果たし、手前の海域は波が穏やかで、その影響で海の色が違うのです。
付近はサンゴ礁や熱帯魚が豊富に生息し、ハマチの養殖なども行われていて、日中は漁船が頻繁に行き交います。
さて、場所を移動して旧御荘町の『室手海岸(もろでかいがん)』にやってきました!
実は『三ツ畑田島』は3つの島が絶妙な配置となっていて、先ほどの中浦地区とはかなり離れた場所から、全く違う方角を眺めているにもかかわらず、同じように三つの島々が並んでいるように見えます。
愛南町のかなり広範囲のエリアから『3つの小島』が並ぶ景観が見られるため、地元の方々にとっても宇和海の景色を代表するシンボル的な存在なのです。
そして冬季には『室手海岸』から見ると『三ツ畑田島』付近に夕陽が沈み、南宇和海を代表する夕陽名所となっています。
今回はここで夕陽をハンティングすることに決めました!
ワクワクしながらしばらく待機していると、徐々に太陽の高度が下り、オレンジ色に輝く宇和海に三つの島のシルエットが浮かび上がる、まるで絵に描いたような光景を目にすることができました!
『三ツ畑田島と夕陽』。
このシーンが撮りたくて、はるばる南宇和海までやってきたのです! ひとまず、今回の夕陽ハンターは成功です!!
今回、訪れたのは12月上旬。
はるか彼方にある九州の陸地へと太陽が沈んでいきます・・・
実は『室手海岸』では12月下旬の冬至の前後1週間だけ『三ツ畑田島』の島と島の間に夕陽が沈み、しかも九州の陸地ではなく水平線に沈む『ダルマ夕陽』が見られます。
天候の条件もありますから、年に1度見られるかどうかという幻の光景。
ひとまず、今回は良い夕景を見られましたが、
「いつか『三ツ畑田島とダルマ夕陽』のコラボレーションもハンティングしたいなぁ!」
と決意を新たにする夕陽ハンター松岡でした・・・
~ 夕陽ハンターのサンセット豆知識 ~
『ダルマ夕陽』とは、太陽が水平線上に沈みかけた時、光が屈折してもう一つの太陽が海面に映し出され、まるで海からダルマが顔をのぞかせているように見える現象のこと。冷え込みが厳しい晴れた日に大気と海水との温度差が大きくなり、海面から立ち上がる水蒸気によって光が屈折してできるもので、一種の蜃気楼現象のようなものです。
日没後も夕陽のドラマは続きます。
夕照で黄金に輝く空と宇和海にひっそり佇む『3つの小島』・・・
まさに目にしたかった光景に出会えて、はるばる愛媛県の最南端近くまでやって来た甲斐がありました!!
年末近くに四国南部へ行く機会を作るのはなかなか難しいですが、いつか『ダルマ夕陽』もハンティングしに行きたいです!
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人は生涯にいったい何回くらい夕陽を見られるのでしょうか? そう考えると松岡はいても立ってもいられず、『夕陽ハンター』に変身してしまうのです・・・・・・
宇和海に浮かぶ高さ約40mほどの3つの小さな島『三ツ畑田島(みつはただじま)』は、『足摺宇和海国立公園』内にある象徴的な景観の一つ。
冬の間だけ、この島の背後付近に夕陽が沈むと聞き、どうしてもその夕景が見たくなった夕陽ハンター松岡。
はるばる愛媛県の最南端近くまでやってきました! まずは昼間に夕陽ポイントを探します!
こちらは、宇和海に突き出した船越半島の中浦地区から望む『三ツ畑田島』。背後には細長く伸びる由良半島が見えています。
地図を見ながら、とりあえず『三ツ畑田島』がもっとも間近に見られそうなポイントに来たのですが、ここからだと肝心の『三ツ畑田島』が北西の方角に位置することとなってしまうため、今の時期は夕陽とのコラボレーションが見られません。
~ 夕陽ハンターのサンセット豆知識 ~ 太陽の沈む位置(方角)は季節の移り変わりと共に変化し、春分の日と秋分の日はほぼ真西、春分の日から夏にかけては北西方向、秋分の日から冬にかけては南西方向に沈みます。
それにしても、海の色がこのエリアだけ違っていて不思議な光景です!
この『三ツ畑田島』が天然の防波堤の役割を果たし、手前の海域は波が穏やかで、その影響で海の色が違うのです。
付近はサンゴ礁や熱帯魚が豊富に生息し、ハマチの養殖なども行われていて、日中は漁船が頻繁に行き交います。
さて、場所を移動して旧御荘町の『室手海岸(もろでかいがん)』にやってきました!
実は『三ツ畑田島』は3つの島が絶妙な配置となっていて、先ほどの中浦地区とはかなり離れた場所から、全く違う方角を眺めているにもかかわらず、同じように三つの島々が並んでいるように見えます。
愛南町のかなり広範囲のエリアから『3つの小島』が並ぶ景観が見られるため、地元の方々にとっても宇和海の景色を代表するシンボル的な存在なのです。
そして冬季には『室手海岸』から見ると『三ツ畑田島』付近に夕陽が沈み、南宇和海を代表する夕陽名所となっています。
今回はここで夕陽をハンティングすることに決めました!
ワクワクしながらしばらく待機していると、徐々に太陽の高度が下り、オレンジ色に輝く宇和海に三つの島のシルエットが浮かび上がる、まるで絵に描いたような光景を目にすることができました!
『三ツ畑田島と夕陽』。
このシーンが撮りたくて、はるばる南宇和海までやってきたのです! ひとまず、今回の夕陽ハンターは成功です!!
今回、訪れたのは12月上旬。
はるか彼方にある九州の陸地へと太陽が沈んでいきます・・・
実は『室手海岸』では12月下旬の冬至の前後1週間だけ『三ツ畑田島』の島と島の間に夕陽が沈み、しかも九州の陸地ではなく水平線に沈む『ダルマ夕陽』が見られます。
天候の条件もありますから、年に1度見られるかどうかという幻の光景。
ひとまず、今回は良い夕景を見られましたが、
「いつか『三ツ畑田島とダルマ夕陽』のコラボレーションもハンティングしたいなぁ!」
と決意を新たにする夕陽ハンター松岡でした・・・
~ 夕陽ハンターのサンセット豆知識 ~
『ダルマ夕陽』とは、太陽が水平線上に沈みかけた時、光が屈折してもう一つの太陽が海面に映し出され、まるで海からダルマが顔をのぞかせているように見える現象のこと。冷え込みが厳しい晴れた日に大気と海水との温度差が大きくなり、海面から立ち上がる水蒸気によって光が屈折してできるもので、一種の蜃気楼現象のようなものです。
日没後も夕陽のドラマは続きます。
夕照で黄金に輝く空と宇和海にひっそり佇む『3つの小島』・・・
まさに目にしたかった光景に出会えて、はるばる愛媛県の最南端近くまでやって来た甲斐がありました!!
年末近くに四国南部へ行く機会を作るのはなかなか難しいですが、いつか『ダルマ夕陽』もハンティングしに行きたいです!
◇三ツ畑田島(室手海岸)
- 所在地/愛媛県南宇和郡愛南町御荘菊川17
- 駐車場/あり(無料)
- http://iyokannet.jp/front/spot/detail/place_id/1527/
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