感度の高い世田谷住民が、昨今注目している松陰神社エリア。世田谷通り沿いや住宅街に、キラリと光る個性派店が点在するのをご存知だろうか?
松陰神社は、「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」と辞世の句を詠んだ幕末の思想家・吉田松陰を祭神としている。
まずは神社にお参りをして、参道にある松陰通り商店街をふらりと歩く。神社から世田谷通りまで続くこの商店街には、間口の広い八百屋やおでん種専門店など、昭和風情の店がまだまだ残っているかと思えば、ブックカフェやフランスの裏路地を思わせるビストロなども。
新しさと旧さが混在する様子は、佐幕派と攘夷派で揺れた幕末のよう……と思いふけるのもいい。
松陰神社周辺エリアMAP
さて、商店街を脇にそれると落ち着いた雰囲気の住宅街になるのが、住宅街を走る世田谷線沿線の町ならでは。そして世田谷通り沿いを歩くとマンションの合間に広東料理『Foo』(MAP②)や王道ビストロ料理を出す『アルボワ』(MAP③)に出合う。
さらに世田谷通りを越えて上馬方面に行けば、蕎麦店から手打ちうどん店に転身、ドライカレーも有名な『麦 kamiuma ASAHIYA』(MAP①)が。どこも個性的で地元住民以外にもファンをもつのが特徴だ。
松陰神社への参拝のついでに、少し足を延ばしてみてほしい。庶民の暮らしの中に、開国がなされたからこそ楽しめる、異国の美味しさを満喫できるはずだ。
20年程前に開業した蕎麦店が、2011年に手打ちうどん店へ転身。国産小麦や地粉のみを使用し、打ち方にもこだわって、孤高のうどんを生み出す。
店主は高校教員との二足のわらじゆえ、土日祝のみ営業。行列必至だが、近隣住民に交じって並ぶ価値は大いにあり。
「かきあげせいろ」
「ドライカレー。日によりメニューは異なる。写真は一例」
「外観」
壁面にぎっしり書かれたメニューは店主の引き出しの多さを物語る。一流の広東料理店で長年修業し、今も年に何度か香港へ訪れて学び取った料理はまさに本流。
とはいえ、誰もがカジュアルに楽しむことができるのが何よりの魅力だ。
「鮮魚の広東式姿蒸し」
「皮付き豚スネ肉とハト麦の煮込み。仕入れ状況などによりメニューは異なる。写真は一例」
「内観」
シェフはフランスのさまざまな地域で修業を積んだ。グランメゾンも経験したが、2011年に開いた自身のこの店では、“日常的に通ってもらえるように”と家庭的なビストロ料理を提供。アットホームながら、料理は王道の味わいを見せつける。
「豚バラ肉のリヨン」
「鮮魚のカルパッチョ」
「外観」
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食欲と好奇心が歩きながら満たされる街
松陰神社は、「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」と辞世の句を詠んだ幕末の思想家・吉田松陰を祭神としている。
まずは神社にお参りをして、参道にある松陰通り商店街をふらりと歩く。神社から世田谷通りまで続くこの商店街には、間口の広い八百屋やおでん種専門店など、昭和風情の店がまだまだ残っているかと思えば、ブックカフェやフランスの裏路地を思わせるビストロなども。
新しさと旧さが混在する様子は、佐幕派と攘夷派で揺れた幕末のよう……と思いふけるのもいい。
さて、商店街を脇にそれると落ち着いた雰囲気の住宅街になるのが、住宅街を走る世田谷線沿線の町ならでは。そして世田谷通り沿いを歩くとマンションの合間に広東料理『Foo』(MAP②)や王道ビストロ料理を出す『アルボワ』(MAP③)に出合う。
さらに世田谷通りを越えて上馬方面に行けば、蕎麦店から手打ちうどん店に転身、ドライカレーも有名な『麦 kamiuma ASAHIYA』(MAP①)が。どこも個性的で地元住民以外にもファンをもつのが特徴だ。
松陰神社への参拝のついでに、少し足を延ばしてみてほしい。庶民の暮らしの中に、開国がなされたからこそ楽しめる、異国の美味しさを満喫できるはずだ。
①国産小麦にこだわった唯一無二の手打ちうどん 『麦 kamiuma ASAHIYA』
20年程前に開業した蕎麦店が、2011年に手打ちうどん店へ転身。国産小麦や地粉のみを使用し、打ち方にもこだわって、孤高のうどんを生み出す。
店主は高校教員との二足のわらじゆえ、土日祝のみ営業。行列必至だが、近隣住民に交じって並ぶ価値は大いにあり。
「かきあげせいろ」
「ドライカレー。日によりメニューは異なる。写真は一例」
「外観」
②悩ましいほどの多彩さ 本格広東をカジュアルに『広東料理 Foo』
壁面にぎっしり書かれたメニューは店主の引き出しの多さを物語る。一流の広東料理店で長年修業し、今も年に何度か香港へ訪れて学び取った料理はまさに本流。
とはいえ、誰もがカジュアルに楽しむことができるのが何よりの魅力だ。
「鮮魚の広東式姿蒸し」
「皮付き豚スネ肉とハト麦の煮込み。仕入れ状況などによりメニューは異なる。写真は一例」
「内観」
③フランスの家庭的な味を直球で伝えるビストロ『ビストロ アルボワ』
シェフはフランスのさまざまな地域で修業を積んだ。グランメゾンも経験したが、2011年に開いた自身のこの店では、“日常的に通ってもらえるように”と家庭的なビストロ料理を提供。アットホームながら、料理は王道の味わいを見せつける。
「豚バラ肉のリヨン」
「鮮魚のカルパッチョ」
「外観」
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