Nicolas Raymond
世界遺産を数多く持つフランスの中でも“最も美しい場所”と讃えられることの多いモン・サン=ミシェル。まだ行っていない方へ、その見どころをたっぷりお伝えします!1.潮の満ち引き
http://windypost.com/laputa_castle_in_the_sky_stage/
ヨーロッパでも「潮の干満の差が最も激しいところ」として知られるサン・マロ湾。その差はなんと15m!かつて多くの巡礼者が潮に飲まれて命を落とし、「モン・サン=ミシェルに行くなら遺書を置いていけ」と言われたほどの危険な場所でした。1877年以降地続きの道路ができ、潮の干満に関係なく行けるようになりました。しかしそれによって潮がせき止められ湾の陸地化が進んでしまったため、かつての“孤島”を再現しようと新しく橋を建設。2014年7月に完成しています。
そして2015年3月21日、「世紀の大潮」によって橋は水没、島は孤島状態になりました。多くの観光客が「ありし日の姿」を一目見ようと押し寄せてました♪
2.聖ミカエル
http://plaza.rakuten.co.jp/kabegamimura/diary/201105300001/
モン・サン=ミシェルとは日本語で「聖ミカエルの山」。この修道院は大天使聖ミカエルのお告げによって聖堂が建てられたという伝説が残っています。修道院内のレリーフには、アヴランシュ司教オベールの元に現れた聖ミカエルが描かれています。再三のお告げを全く信じなかったオベール司教に業を煮やし、司教の頭に指を置いて稲妻を落とす場面です。目が覚めた司教は頭に穴が開いていることに気づき愕然とし、礼拝堂を建てたのが始まりと言われています。モン・サン=ミシェルから5㎞ほどのアヴランシュのサンヴェルジェ教会には、オベール司教の穴の開いた頭蓋骨が安置されています。興味のある方はぜひどうぞ!
3.修道院の建築様式
http://mariken.seesaa.net/article/52320620.html
修道院は増改築を繰り返しているために複雑な構造になっています。大きく低階層、中階層、上階層の3層に分かれていて、建築様式もロマネスク様式からゴシック様式に変化していく様子を見ることができます。http://menigochisou.at.webry.info/201303/article_9.html
地下礼拝堂のようす。厚い壁、半円形状の小さな窓といったロマネスク様式がとられており、内部は薄暗く厳かな空気が漂います。壁の厚さは実に3m!http://blogs.yahoo.co.jp/tommy_trip12/6916725.html
中層の「貴賓室」。先のとがった尖頭アーチが特徴的なゴシック様式が見られます。上層に位置する回廊や貴賓室、食事室は13世紀に増築された部分で、ゴシック形式の傑作とも言われ「ラ・メルヴェイユ(驚嘆)」という名がつけられました。通常、観光客は一番上層の聖堂から入り、下へ下へと見学します。とはいえ実際歴史が古いのは下の階。ここで生活する修道士たちが、暗く狭い環境から解放され、この回廊を初めて見たときの気持ちを想像してみるのも面白いですね。
http://lovetravel.greater.jp/diary/international/uk-france-spain-5
一番上にそびえ立つ聖堂です。ゴシック様式特有の高い天井から差し込む光がとても神秘的。この写真の部分ではありませんが、一部だけロマネスク様式で建てられている部分もありますので、ぜひ探してみてください。4.グルメ
http://travel.matiralab.com/la-mere-poulard0002/
モン・サン=ミシェルの名物、プーラールおばさんのふわふわオムレツ!かつてまだ島が道路でつながっていなかった時代、命がけで干潟を渡ってきた巡礼者たちにふるまった料理なのだそうです。卵をとにかく泡立ててふわっふわにしてバターで焼く、とてもシンプルな料理ですが、少ない食材でいかにお腹を満たしてもらうか、当時のプーラールおばさんの知恵だったわけですね。
http://mamalu-01.blog.so-net.ne.jp/2011-05-21
実際食べてみたところ、「マイ塩」が欲しくなるほどの薄味でした…かなりお腹をすかせていかないと、この料理の歴史は実感できないかも知れません。筆者のお勧めは何と言っても「プーラールおばさんのクッキー」!お菓子なのに絶妙な塩加減で、何枚でもペロリといってしまうほどの美味しさ。職場用といわず、ご自宅用にもどうぞ。
http://travel.matiralab.com/mont-saint-michel-path/
お土産屋は、島入口から修道院まで続くメイン・ストリート「グランド・リュ」沿いにたくさんあります。日本語の看板をいくつか見かけたので、海外初心者さんでも安心ですね。5.隠れ〇〇
http://blogs.yahoo.co.jp/norway_daisuki/64076090.html
聖堂の中に隠れてあのキャラクターがいるのです!…と、それだけではなく、モン・サン=ミシェルには隠れたところに不思議があるのです。http://blogs.yahoo.co.jp/mihi_yone/62590761.html
人ひとり通るのがやっとな隠れ階段がちらほら。幅が40センチしかないので、男性の方は肩がつっかえてしまうかもしれません。http://blogs.yahoo.co.jp/tommy_trip12/7170502.html
細い階段のどれかが、プーラールおばさんが眠る墓地に続いているそうです。この島では外だけでなく、ホテルの中にも細い階段が多くあるようです。体力に自信がないと大変かも?http://community.travel.yahoo.co.jp/mymemo/myargo/blog/132764.html
聖堂前の広場床に使用されている石に謎の文字が。これは、この石を運んだ職人の目印なのだそうです。この文字や模様で職人を識別し、それぞれに報酬を支払っていたと伝えられています。他にも何か隠れ〇〇があるかもしれません。ぜひ探してみてください!
6.島内のホテルに泊まろう!(オマケ)
miketnorton
もし2回モン・サン=ミシェルに行けるなら、島外のホテルの方が快適かもしれません。島内のホテルは全体的に料金が高く、また狭くて階段が多いことが有名です。ですが、一度島外に泊まった経験がある筆者としては「次にまた来れるか分からないなら、島内に泊まる」ことを強くオススメします!島内の素敵なホテルをいくつかご紹介しましょう。
オーベルジュ サン ピエール
■ 基本情報
- ・名称: Auberge Saint-Pierre オーベルジュ サン ピエール
- ・住所:BP 16 Grande Rue, 50170 Mont-St-Michel, France
- ・電話番号: +33233601403
- ・料金: 2名1室 217€~
- ・公式サイトURL:http://www.auberge-saint-pierre.fr/jp/index.php(日本語)
ル ムートン ブラン モン サン ミシェル
■ 基本情報
- ・名称: Hotel Le Mouton Blanc ル ムートン ブラン モンサンミシェル
- ・住所: Grande Rue | BP 18, 50170 Mont-St-Michel, France
- ・電話番号:+33975189298
- ・料金: 2名一室 145€~
ラ メール プーラール
■ 基本情報
- ・名称: La Mere Poulard ラ メール プーラール
- ・住所: Grande Rue BP 18 | BP 18, 50170 Mont-St-Michel, France
- ・電話番号: +33975189249
- ・料金: 2名一室 190€~
- ・公式サイトURL: http://www.merepoulard.com/(日本語)
島内宿泊の最大の魅力はいつでも気軽に散策できることです。島の見学時間は9:30~18:00(季節によって異なる)と限定されているため、特にツアーだとゆったり見ることができません。
これから観光を予定されている方は、ぜひご検討願います。
基本情報
http://www.emitravel.jp/cp-bin/loire_montstmichel_blog/index.php?eid=218
■ 基本情報
- ・名称: Mont Saint-Michel モン・サン=ミシェル
- ・アクセス: ①パリ「モンパルナス」駅からフランス高速鉄道TGVで約2時間半、「レンヌ」駅下車。レンヌ駅北口を出て右手すぐのバス乗り場から、モンサンミシェル行きのバスで約1時間20分
- ・見学時間:9:30~18:00(9~4月)、9:00~19:00(5月~8月)切符販売は1時間前に終了
- ・休館日: 1月1日、5月1日、12月25日
- ・料金: 大人9€ 18-25歳5.50€(要パスポート。年齢確認) 17歳以下無料
- ・公式サイト:http://www.ot-montsaintmichel.com/horaires_aout08_gb.htm(英語、フランス語)
いかがでしたか?モン・サン=ミシェルの魅力が少しでも伝わったでしょうか。フランス方面へ行く機会がありましたら、ぜひ行ってみてくださいね♪