Kentaro Ohno
皆大好きジブリ作品。数々の名作がありますよね。全作品制覇した!という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。今日はそんな作品の中から改めて17作品をランキング形式でご紹介。主観でまとめたものなので目新しいことはございませんが、「なんか観たいなぁ」と思った時の参考にしていただければ嬉しいです。今回はジブリランキングを、私の主観でまとめてみました。
スタジオジブリの作品は、子供から大人まで幅広い人気が有ることは知られていますが、実は1986年から2014年までに制作された長編アニメ映画の本数は20本とかなりの本数があります。あたたかみがある作風と見る人を虜にする物語から幅広い年代から支持され、テレビでも放送される機会が多いですよね。そんな根強い人気を持つたくさんの作品の中から、特に有名な17作品を厳選してご紹介します!
1.天空の城ラピュタ
http://saratto-ijiru.blog.so-net.ne.jp/2013-07-28
私のおススメ度★★★★☆☆
天空の城ラピュタは1986年に公開された作品で全国の103館の映画館で上映されました。物語は胸に青い石(飛行石)を付けた少年シータが空から降りてくるところから始まる。その少年を助けたパズーはシータを追ってくる奴から一緒に逃走を図る。そしてパズーは天空に浮かぶ城「ラピュタ」の「ラピュタ人」の子孫だという事を知ります。その飛行石が天空の城ラピュタの方向を教えてくれます。
ジブリの中でもかなり人気の高い作品で最近でもテレビで放映されたりしてますね。天空の城ラピュタを発見した場面なんかはとっても印象に残っています。本当に空に島が実在するんじゃないかって思わせるような作品で、パズーとシータの友情も感動します。
2.となりのトトロ
私のおススメ度★★★★★
となりのトトロは昭和30年代をテーマにした作品で「トトロ」という謎の生き物に出会って冒険するお話。小さな農村に引っ越してきたサツキとメイの姉妹。ある日庭に現れた小さな生き物をメイが見つけ、トンネルのような物をくぐると大きなトトロに出会う。入院中の母の容態を心配して家を飛び出したメイをトトロはネコバスでサツキと一緒に探してくれる。
となりのトトロは大好きな作品の一つで親から子へと見せてあげる家庭も多いと思います。この昭和30年代ののどかな農村を描いた情景はなんだか懐かしい感じがして好きです。トトロも無口ながら優しい場面もあってなんだかかわいからしく思えてきますよね!
3.もののけ姫
私のオススメ度★★★☆☆
もののけ姫は1997年公開作品。宮崎駿監督が構想16年、製作に3年かかった超大作です。映画の興行収入も歴代を上回り爆発的な人気となりました。物語はタタリ神を退治し右手に死の呪いを負ってしまったアシタカという少年から始まります。タタリ神の正体は人間に鉄を打ち込まれたイノシシだった。旅に出たアシタカは、イノシシの鉄を打ち込んだ張本人エボシと出会う。さらにエボシを狙う山犬に育てられたもののけ姫と呼ばれるサンとも出会う。アシタカは最後までエボシを狙うサンを説得し続けた。
この物語は、ジブリには珍しく少し残酷な場面があります。しかし物語は森と生き物と人間の共存がどうしたらできるか考える優しい少年アシタカの話しです。目の前しか見えなくなっているエボシとサンを説得する懸命さは見るたび感動させられますね。
4.千と千尋の神隠し
私のおススメ度★★★★★
千と千尋の神隠しは2001年公開の作品。興行収入はなんと300億円を超えた日本歴代興行収入一位の作品です。物語は引っ越し先に向かう不気味なトンネルを発見する主人公、千尋とその両親はそのトンネルとくぐり誰もいない街で無断外食をおこなってしまう。そこで豚にされた両親。千尋はそこの住民「ハク」という少年に助けられた。職を持たない物はゆばーばという魔女に動物にされてしまうという掟がある為、千尋は人間が決して入っては行けない温泉宿で働く事になる。千尋はその温泉宿で「千」という名で働くことになります。
千尋は正義感が強く、何事も一生懸命やり、ゆばーばに支配されていたハクを助ける勇気のある女の子。最後たくさんいる豚の中から両親を探せと言われ、「ここにはいません」と言った千尋の場面は感動しますよね。
5.ハウルの動く城
私のおススメ度★★★★☆
ハウルの動く城は2004年公開作品。「魔法使いハウルと火の悪魔」が原作です。帽子屋のソフィーは荒れ地の魔女におばあさんにされてしまう。その時に出会ったのが魔法使いハウル。ハウルも荒れ地の魔女に追われていた。ハウルが住んでいる城はカルシファーという火が原動力となっている。ハウルの動く城は、日常と戦争が入り混じった作品です。
ハウルの動く城の舞台は戦争をしている国々。魔法使いハウルはそこで深手を負ってしまい、それをソフィーが助ける。いつの間にかソフィーは少女の姿に戻るというお話で、平和のような日常から一変戦争の景色とさらに恋もある見どころがたくさんある作品です。
6.借りぐらしのアリエッティ
私のおススメ度★★★☆☆
借りぐらしのアリエッティは2010年公開作品です。主人公アリエッティは小さな小人で決して人間に見られてはいけない掟がある。小人たちは、人間に見つからないように家へ忍び込み生活品を「借り」ながら生活をしています。アリエッティはそこで人間の「翔」に見つかってしまう。しかし「翔」はアリエッティを捕まえたりもせずとってもいい子でした。しかし翔の使用人ハル婆に見つかりアリエッティの母が誘拐されしまう。翔は心臓病を患いもうすぐ死ぬとアリエッティに話しかけます。
小人が人間を毛嫌いしていてその中でもひそかに想いを寄せていた翔とアリエッティのお話。人間は決して悪い人ばかりではない事をアリエッティは仲間に言いますが最初は信じてくれません。それでも翔に会いに行くアリエッティのはかない恋模様は必見です。
7.風立ちぬ
私のおススメ度★★★☆☆
風立ちぬは2013年に公開された作品。堀越二郎という実在する人をテーマに描いた作品。飛行機の設計をする堀越二郎半生を描いています。病気を患っていた妻「菜穂子」に働いている姿が一番好きと言われ飛行機の設計に没頭していた。そんな時菜穂子の病気は悪化し、自分の美しい姿だけをみてほしいと二郎の元を去った。堀越二郎氏はのちにゼロ戦を生み出した人の一人である。
空想やファンタジー要素が多かったジブリでは珍しい実話を元にした作品で、日本の戦争時代の話がリアルに描かれています。戦争についてあまり知らない私たちの世代にとってとっても分かりやすかったです。
8.魔女の宅急便
私のおススメ度★★★★★
1989年に公開された作品。魔女の娘キキが「魔女のいない町で暮らし、修行する」というしきたりに従いたどり着いた町はコリコという港町。よそよそしい大都市の住民に戸惑うキキだったが、トンボやパン屋のおかみなど様々な出会いを通じて魔女として、そして人間として成長していく。そんなある日キキは突如魔力を失ってしまい飼い猫のジジとも話が出来なくなってしまう…。宮崎駿監督が声優をふんだんに使用した最後の作品と言ってもいいでしょう。この後の作品は芸能人などを起用することが多くなりました。キキが恋愛などの心の成長を経て大人になっていく過程はまるで自分を見ているかのようでほんわかした気分になりますよ。
■ 基本情報
- ・作品名:魔女の宅急便
- ・公開時期:1989年7月29日
- ・監督:宮崎駿
- ・主題歌:ルージュの伝言(作詞・作曲 荒井由実)
- ・興行収入:約43億円
9.コクリコ坂から
私のおススメ度★★★★☆
漫画を原作とし、2011年に公開された作品。「コクリコ」とは「ひなげし」という意味のフランス語。父は乗船した船が遭難し行方不明。母はカメラマンとしてアメリカに。両親が不在の中家を守るのは小松崎家長女の海(うみ)。海が通う学園では新聞部と生徒会の激しい対立が起きていて、新聞部部長の風間を擁護しているうちに2人は惹かれあい交際することになるが、2人の父親が同一人物だということ知ってしまい…?!青春時代の恋愛や学園生活でのドタバタやイザコザがとてもリアルに描かれています。父親が同一人物だということが学園中に広まってしまい、追い詰められた海が旅に出ようとします。そんな娘を見た母親が海に打ち明けた真実とは?展開が面白く、最初から最後まで目が離せない作品。
■ 基本情報
- ・作品名:コクリコ坂から
- ・公開時期:2011年7月16日
- ・監督:宮崎吾朗
- ・主題歌:さよならの夏 〜コクリコ坂から〜(歌:手嶌葵)
- ・興行収入:44.6億円
10.崖の上のポニョ
私のおススメ度★★★★★
2008年公開。海辺の街に住む5歳の男の子・宗介と魔法使いに育てられ「人間になりたい」と心から願う魚の女の子・ポニョが織りなす物語。魔法使いが蓄えていた「命の水」を偶然浴び、魔力を得たポニョは宗介に会いに地上に行くが、激しい嵐を巻き起こしてしまう。ポニョが人間になるためには宗介の「魔法が無くてもポニョの事が好き」という気持ちが必要。海に沈んだ街で繰り広げられる純粋な思いのストーリー。所さんや天海祐希さんなど豪華芸能人が声優を務め、その主題歌は踊りの可愛さも相まって一大ブームとなりました。ポニョを育てる魔法使い・フジモトの声を務める所さんですが、実は宗介を監視するあの黒い魚のようなものも所さんが声をあてているんですよ。
■ 基本情報
- ・作品名:崖の上のポニョ
- ・公開時期:2008年7月19日
- ・監督:宮崎駿
- ・主題歌:崖の上のポニョ(歌:藤岡藤巻と大橋のぞみ)
- ・興行収入:155億円
11.火垂るの墓
私のおススメ度★★★★★
戦火の中を必死で生きる兄妹の姿を描いた作品。戦火に見舞われ親も亡くしそれでも生きようとする2人。食糧不足でやせ細り、どんどん弱っていく妹に兄は苦労して食料などを調達しますがその甲斐もむなしく…。兄妹愛とともに描かれる凄惨な戦争の爪痕。非常時だからこそ浮き彫りになる人間の本性。最初から最後まで切なく悲しい作品となっています。戦争の悲惨さ・悲しさを感じることが出来る作品。必死に生きる2人の姿は涙無しではとても見ることが出来ません。二度とこんなことになってはいけない!と気持ちにしてくれますね。見るときは涙用のタオルを忘れずに。
■ 基本情報
- ・作品名:火垂るの墓
- ・公開日:1988年4月16日
- ・監督:高畑勲。
- ・主題歌:埴生の宿(原題:Home, Sweet Home)(歌:アメリータ・ガリ=クルチ)
12.思い出のマーニー
私のおススメ度★★★★☆
2014年公開作品。喘息の発作の療養で訪れた町で内気な少女・杏奈は古い廃屋に住む少女・マーニーと出会う。2人は親友となるがすぐにマーニーは姿を消してしまい、新たに廃屋に引っ越してきた少女からマーニーのものと思われる日記を渡される。その後再開した2人だったが、夢の中で別れを告げられた杏奈が知るのは「かつて屋敷に住んでいたマーニーの生涯」。マーニーと屋敷の秘密とは。宮崎駿・高畑勲両名ともに全くかかわっていない、次世代のジブリ作品第1弾といってもいいと思います。物語の舞台のモデルは北海道の湿地帯。ジブリ作品としては初めて北海道を舞台とした作品となっておりそこも注目ポイントです。
■ 基本情報
- ・作品名:思い出のマーニー
- ・公開日:2014年7月19日
- ・監督:米林宏昌
- ・主題歌:Fine On The Outside(歌:プリシラ・アーン)
- ・興行収入:35.3億円
13.かぐや姫の物語
私のおススメ度★★★★☆
2013年公開の作品。竹を取って暮らす翁と媼がある日竹の中から見つけたのは掌サイズのお姫様。竹の中から出てくる黄金や衣を見て「天が立派に育てよ」と言っていると感じた翁たちは豪華な屋敷に住まわせ姫君としての躾をするが自由奔放な姫は遊びまわってしまう。やがて成長した姫は満月の夜、月から来た迎えの者に連れられ月に帰っていくが、記憶を消したはずの姫が振り向いた時その眼には涙が光っていた。誰もが知っているおとぎ話「かぐや姫」をアレンジしたアニメーション映画。翁が願う幸せと姫が願う幸せ、それぞれが食い違い悲しみや切なさ、別れまでもを生み出してしまう人間関係の複雑さが垣間見える作品。ほのぼのとしたタッチで描かれるこの作品はいつもとは一味違うジブリ作品となっています。
■ 基本情報
- ・作品名:かぐや姫の物語
- ・公開日:2013年11月23日
- ・監督:高畑勲
- ・主題歌:いのちの記憶(歌:二階堂和美)
- ・興行収入:24.7億円
14.猫の恩返し
私のおススメ度★★★★☆
2002年に公開された作品。普通の女子高生・ハルがトラックに轢かれそうになっていた猫を助けるが、その猫は「猫の国の王子・ルーン」だった。猫の国に招待されたハルは事前に猫の事務所を訪れそこで猫の男爵・バロンと出会う。猫の国では王子ルーンと結婚させられそうになるが、バロンに間一髪助けられ猫王の策略をかわしながらなんとか元の世界に戻る。そこでハルはバロンに告白をするが…。「耳をすませば」の主人公が書いた物語。という世界観の作品。この作品の為に書き下ろされた「バロン 猫の男爵」というコミックが原作となっている。64億円の興行収入となり、2002年の邦画ランキング1位となっている。
■ 基本情報
- ・作品名:猫の恩返し
- ・公開日:2002年7月20日
- ・監督:森田宏幸
- ・主題歌:風になる(歌:つじあやの)
- ・興行収入:64.6億円
15.おもひでぽろぽろ
私のおススメ度★★★★★
1991年に公開された作品。同名コミックを原作としています。主人公となるのは28歳のタエ子。休暇を取り山形に向かったタエ子は滞在先で出会うトシオとお互いに惹かれあい、トシオの祖母も結婚を思わせる発言をする。しかし本当の気持ちを言えないタエ子は東京に戻る列車に乗るが、トシオの強い気持ちや子どもの頃の「田舎を持ちたい」という気持ちを感じ、列車を降りていく…。アニメ化するには難しすぎる作品と宮崎駿自らが高畑勲に企画を持ち込んだ作品。作品の全てにおいてリアリティが追及されていて、舞台となった山形市の様子や駅など細部まで詳細に描かれているので、鑑賞の際にチェックしてみるのも面白いです。
■ 基本情報
- ・作品名:おもひでぽろぽろ
- ・公開日:1991年7月20日
- ・監督:高畑勲
- ・主題歌:愛は花、君はその種子(歌:都はるみ)
- 「愛は花、君はその種子」
- ・興行収入:18.7億円
16.ゲド戦記
私のおススメ度★★★★☆
2006年公開。、宮崎駿の『シュナの旅』を原案として作られた宮崎吾朗オリジナルストーリのアニメーション映画。主人公・アレンが心の闇に支配され、父である国王を殺害。その後国を出て大賢人であるハイタカに出会い、世界に異変を起こしている元凶を探す旅に同行する物語。ヒロインであるテヌーは出会った当初はアレンを嫌っていたが、アレンの心の傷を知ると同時に歩み寄り親しくなっていく。原作にはないオリジナルストーリを楽しめるのが特徴。アレンが父親を殺すシーンは原作にはなく、映画のみのオリジナルとなっています。透明感のある歌声がポイントの挿入歌「テルーの唄」は誰しも聞けばわかる名曲です。
■ 基本情報
- ・作品名:ゲド戦記
- ・公開日:2006年7月29日
- ・監督:宮崎吾朗
- ・主題歌:時の歌(歌:手嶌葵)
- ・興行収入:76.5億円
17.紅の豚
私のおススメ度★★★★★
1992年に公開された作品。主人公は豚人間・ポルコ。ある日対立していた空賊が雇ったカーチスというアメリカ人のパイロットによって撃墜される。大破したポルコの愛機を修理したのは17歳のフィオという少女だった。カーチスとポルコはライバルとして最終的には拳で語り合い、辛くもポルコが勝利を収める。男同士のライバル心と友情が描かれる熱い作品です。「飛べない豚は~」の名言でおなじみの名作。この作品は魔女の宅急便に続いて興行成績の日本記録を達成するほどの大ヒットとなりました。それまでの「子供向け」の作品とは一味違う「大人のジブリ作品」となっています。
■ 基本情報
- ・作品名:紅の豚
- ・公開日:1992年7月18日
- ・監督:宮崎駿
- ・音楽:久石譲
- ・興行収入:34.1億円
ジブリランキング、いかがでしたか?全てが名作と言っても過言ではないジブリ作品。ランキング形式で改めて紹介してみましたが、やはりどれも名作。子どもが見ても楽しく、大人が見ても考えさせられる。そんな深い映画ばかりで、何度でも見返したくなってしまいますよね。今度のお休みにはあなたのNo1作品を改めて見返してみるのもいいかもしれませんね。
スタジオジブリ作品は子供の頃は優しい作風やかわいいキャラクター、大人になってからは物語に隠されたメッセージに心を打たれ、親と子供が一緒に見ても安心できるものばかりですよね。今回ご紹介できなかった作品でも、名作と名高いものがたくさんあり、17に絞るのにとても苦労しました。今はテレビでの放送やレンタルDVDでの閲覧など、様々な方法で観ることが出来ますので、この機会に是非、お気に入りの作品を見つけてみてくださいね。