大山崎町は、大阪から京都へ行く時に通る、あの「天下分け目の天王山」で知られる天王山のある町です。山崎の地名はサントリーのウイスキー『山崎』でも有名だと思いますが、サントリーの山崎蒸留所は隣の大阪・島本町山崎にあります。では京都府大山崎町にはどんなスポットがあるのか、ご紹介します。
京都府大山崎町は、名神高速と京滋バイパスの交差地点、大山崎ジャンクションがあるところです。昔も今も交通の分岐点で、北には山が、南には淀川、桂川といった隘路になっています。この場所で、「天下分け目」の「山崎の戦い」が行われました。
1582(天正10)年の山崎の戦いの戦いの時に、秀吉の陣中に建てられたものを解体し移築したと寺に伝わっています。にじり口が設けられ、茶室の原型であり数奇屋建築の原型でもあります。切妻造柿葺きで、茶室は二畳、次の間と勝手の間を含めて全体で四畳半大の大きさです。
天王山の山腹にあるアサヒビール大山崎山荘美術館は、アサヒビールの創業者である山本為三郎が収集したコレクションが展示されているところです。山本為三郎愛用の古陶磁やクロード・モネの絵画『睡蓮』連作や近現代美術も展示されています。
コレクションもさることながら、外観の建物は実業家の加賀正太郎によりイギリスのウィンザー城と重ねあわせ作られた山荘であり、淀川を見下ろす素晴らしい場所にあるところも見どころです。テラスに面した部屋のカフェからも、また山荘の外の庭園の周囲をめぐる散歩道からも素晴らしい景色が眺められます。
天王山山頂まではハイキングコースが整備され、多くのハイカーで賑わっています。登り口は三か所あり、①宝積寺コース(山頂まで約45分)、②山崎聖天(観音寺)コース、③小倉神社コース(山頂まで約55分)です。まちあるきマップがありますので、それを参考に登って下さい。
創建は899(昌泰2)年、宇多天皇(寛平法皇)によるもので、その後衰退していたのを江戸時代初期に勝尾寺の木食以空に再興されましたが、禁門の変に巻き込まれ、御本尊と歓喜天像(事前に避難させたため)以外は焼失しました。現在の建物は明治時代に復興したものです。
「神輿庫」は国の重要文化財に指定され、また「本殿」も国の登録文化財となっております。江戸時代以前は牛頭天王を祭神としていたため天神八王子社と呼ばれ、そこからちなんでこの山(元は山崎山)を天王山と呼ぶようになったそうです。5月3~5日の例祭には、隔年の5月5日に神輿が山を下り巡行します。
天王山へのハイキングコースは、台風等の影響で通れないコースがある場合もありますので、必ず事前にコースの状況を調べてから登ってください。
素材提供:トリップアドバイザー
1.「京都府大山崎町」とは?
2. どんな魅力が?
今はとても静かな、風光明媚なところです。昔から名水の里としても有名で、竹林から湧き出る山崎の水でお茶を点てた千利休は、ここに「山崎屋敷」を構えていたと伝えられています。戦いのあった「動」と、わびさびや名水の里としての「静」、相反するどちらも山崎の魅力です。3.見どころ・お勧めポイント
国宝「待庵」(豊興山 妙喜庵(妙喜禅庵))
臨済宗東福寺派のお寺で、江戸時代は一時地蔵寺の塔頭であったこともあります。開祖は春嶽士芳です。なんといってもこのお寺が有名なのは、千利休作である「待庵(たいあん)」があることです。国宝に指定され、日本最古の茶室建造物であるとともに、利休作と信じられる唯一の現存茶室であるからです。1582(天正10)年の山崎の戦いの戦いの時に、秀吉の陣中に建てられたものを解体し移築したと寺に伝わっています。にじり口が設けられ、茶室の原型であり数奇屋建築の原型でもあります。切妻造柿葺きで、茶室は二畳、次の間と勝手の間を含めて全体で四畳半大の大きさです。
■ 基本情報
- ・名称:国宝「待庵」(豊興山 妙喜庵(妙喜禅庵))
- ・住所:京都府乙訓郡大山崎町字大山崎小字龍光56番地
- ・アクセス:JR京都線山崎駅下車すぐ、又は阪急京都線大山崎駅から徒歩5分
- ・駐車場:なし(近くに民営駐車場有(有料))
- ・定休日:月曜・水曜日及び12月20日~翌年1月15日位までは受付不可
- ・電話番号:075-956-0103
- ・拝観料:1人あたり1,000円志納
- ・備考:要予約(1ヶ月前までに往復ハガキにてのみ予約可)、大学生以上(高校生以下不可)の方で、定員は10名まで(春、秋、ゴールデンウィーク前後はとても混み合っています)
- ・公式サイトURL:(大山崎町ホームページ)http://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/
- (京都府観光連盟ホームページ)http://www.kyoto-kankou.or.jp/
- (妙喜庵ホームページ)http://www.eonet.ne.jp/~myoukian-no2/
アサヒビール大山崎山荘美術館
コレクションもさることながら、外観の建物は実業家の加賀正太郎によりイギリスのウィンザー城と重ねあわせ作られた山荘であり、淀川を見下ろす素晴らしい場所にあるところも見どころです。テラスに面した部屋のカフェからも、また山荘の外の庭園の周囲をめぐる散歩道からも素晴らしい景色が眺められます。
■ 基本情報
- ・名称:アサヒビール大山崎山荘美術館
- ・住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
- ・アクセス:電車/JR京都線山崎駅から、または阪急京都線大山崎駅から約10分、車/名神大山崎I.C.から車で約10分
- ・駐車場:なし(敷地内車輌進入禁止)、近くの町営駐車場を利用して下さい。
- また障害者専用の駐車スペースはありますが事前に電話をお願いします。場所に限りがあります。(TEL075-957-2364/受付時間:開館日の10時~17時)
- また無料送迎バス(ご高齢の方優先)もあります(阪急大山崎駅前~JR山崎駅前~美術館庭園入口(トンネル)前を運行、定員24名、休館日運休)
- ・開館時間:10時~17時(16時半最終入館)、喫茶室ラストオーダーは16時45分、庭園は17時過ぎに閉園
- ・休館日:月曜定休、月曜が祝日の場合翌火曜(平日)、年末年始、臨時休館日有
- ・電話番号:075-957-3123(総合案内)
- ・料金:一般900円(団体800円)、高・大学生500円(団体400円)、障害者手帳をお持ちの方300円、小中学生は無料 ※団体20名以上
- ・公式サイトURL:(京都府観光連盟ホームページ)http://www.kyoto-kankou.or.jp/
- (アサヒビール大山崎山荘美術館)http://www.asahibeer-oyamazaki.com/
天王山(270.4m)
天王山は、「天下分け目の天王山」と今でも比喩として使われるほど有名な、あの明智光秀と羽柴秀吉が戦った「山崎の戦い」の舞台です。この地は、大阪方面から京都に入る山と川に挟まれた細く狭い地形ゆえに、南北朝や応仁の乱の際にも山城が築かれる、そんな交通の要衝です。天王山山頂まではハイキングコースが整備され、多くのハイカーで賑わっています。登り口は三か所あり、①宝積寺コース(山頂まで約45分)、②山崎聖天(観音寺)コース、③小倉神社コース(山頂まで約55分)です。まちあるきマップがありますので、それを参考に登って下さい。
■ 基本情報
- ・名称:天王山(山頂は山崎城跡)標高270.4m
- ・住所:京都府乙訓郡大山崎町大山崎天王山46
- ・アクセス:阪急大山崎駅、JR山崎駅から山頂まで徒歩約60分、阪急西山天王寺駅(西口改札)から山頂まで徒歩約80分
- ※トイレはハイキングコースにはありません。トイレは山麓の宝積寺、小倉神社、山崎聖天桜の広場にあります。
- ・所要時間:駅から徒歩約60~80分のハイキングコース
- ・オススメの時期:
- ・公式サイトURL:(大山崎町ホームページ)http://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/
- (京都府観光連盟ホームページ)http://www.kyoto-kankou.or.jp/
観音寺(山崎聖天)
「山崎の聖天さん」で親しまれている天王山の麓にあるお寺です。毎年4月初旬には花まつり(法要と舞楽、六斉念仏おどりが行われる)で桜が、秋には紅葉も楽しめます。本尊は十一面千手観音で、正式名称は「妙音山 観音寺」、別称として「山崎聖天」といいます。創建は899(昌泰2)年、宇多天皇(寛平法皇)によるもので、その後衰退していたのを江戸時代初期に勝尾寺の木食以空に再興されましたが、禁門の変に巻き込まれ、御本尊と歓喜天像(事前に避難させたため)以外は焼失しました。現在の建物は明治時代に復興したものです。
■ 基本情報
- ・名称:妙音山 観音寺(別称:山崎聖天、山崎の聖天さん)
- ・住所:京都府乙訓郡大山崎町大山崎白味才62
- ・アクセス:JR京都線山崎駅から徒歩20分、阪急京都線大山崎駅から徒歩20分
- ・電話番号:075-956-0016
- ・拝観:自由
- ・オススメの時期:春の桜の季節と秋の紅葉の季節
- ・公式サイトURL:(大山崎町ホームページ)http://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/
- (京都府観光連盟ホームページ)http://www.kyoto-kankou.or.jp/
酒解神社(自玉手祭来酒解神社)
天王山ハイキングコースの途中にある酒解(さかとけ、さかとき)神社は、創建は定かではないのですが、近年の調査により現存する板倉形式としては我が国で2番目に古い(一番古いのは正倉院正倉中倉)と確認された「神輿庫」があり、神輿庫建築史上でも注目されている神社です。「神輿庫」は国の重要文化財に指定され、また「本殿」も国の登録文化財となっております。江戸時代以前は牛頭天王を祭神としていたため天神八王子社と呼ばれ、そこからちなんでこの山(元は山崎山)を天王山と呼ぶようになったそうです。5月3~5日の例祭には、隔年の5月5日に神輿が山を下り巡行します。
■ 基本情報
- ・名称:酒解神社(自玉手祭来酒解神社-たまでよりまつりきたるさかとけじんじゃ)
- ・住所:京都府乙訓郡大山崎町大山崎天王46
- ・アクセス:JR京都線山崎駅から徒歩45分、阪急京都線大山崎駅から徒歩45分(天王山の登山路の途中)
- ・電話番号:075-956-0218(離宮八幡宮)
- ・オススメの時期:5月3日~5日の例祭時
- ・公式サイトURL: (大山崎町ホームページ)http://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/
- (京都府観光連盟ホームページ)http://www.kyoto-kankou.or.jp/
天王山へのハイキングコースは、台風等の影響で通れないコースがある場合もありますので、必ず事前にコースの状況を調べてから登ってください。
素材提供:トリップアドバイザー