燕三条ラーメンといえば、美食の町、新潟で有名です。ご存知、背脂チャッチャの醤油味です。もともとは燕市内と近郊のお店が中心でしたが、最近は市外からも多くのお店が参戦してきています。まさに激戦区となっていて、どの店も自慢の一品を作るべく切磋琢磨しており、おいしさに磨きがかかっています。昔ながらの中華そばから、個性なトッピングのものまで幅広く、お気にいりの一杯が見つかること間違いなし。どの店もハズレがないのが一番の魅力です!
1.大むら支店
住宅が密集しているエリアにある大むら支店。偶然みつけることはほぼ不可能で、やってくるのは地元のお客さんか、熱心なラーメンマニア。ふつうは、本店の大村食堂へ行くのです。このあたりは道も狭いし、わかりにくいので、必ず下調べしてから行きましょう。それだけの価値はあります。
スープはダシがきいてやさしい味。背脂が甘みとコクを追加します。トッピングにチャーシュー、メンマ、ナルト、ねぎという王道。チャーシューは食べごたえと旨みがあります。メンマもわりと強い味付けでシャキシャキです。
麺は柔らかいちぢれ太麺。もっちりとコシのあるタイプで、特注品だそうです。かなり加水率が高く、透き通るようですね。大盛りにするとかなりの量がくるので、ご注意くださいね。
■ 基本情報
- ・名称: 大むら支店
- ・住所: 燕市秋葉町1-5-14
- ・アクセス: 燕駅から徒歩約13分
- ・営業時間: 11時~20時
- ・定休日: 水曜
- ・電話番号: 0256-63-2509
- ・料金: 中華 ¥650(参考価格)
2.まつや食堂
http://blogs.yahoo.co.jp/tsuto_s/9975368.html
燕三条ラーメンを代表するお店のひとつですね。店内は明るくて清潔。広さもたっぷりあります。ラーメンはもちろん、丼物などご飯メニューも充実しているので、あれこれ食べてみたくなります。いかにも町の食堂という感じで、気軽に入れます。
スープは4種類の醤油をブレンド。ワイルドな味わいに、背脂のパンチがきいて、最後に脂の甘みがやってきます。背脂はやや多めで、丼をおおうほどの量に最初はギョッとしますが食べているとこれでベストバランスだと感じます。
麺は3種類の小麦粉から作る自家製麺です。太麺で、食べごたえあり。麺もスープも背脂も、いかにも燕三条らしいのですが、やや上品な風味です。トッピングは薄味メンマとチャーシュー。全体の割合が非常にいいラーメンです。
■ 基本情報
- ・名称: まつや食堂
- ・住所: 燕市殿島2-7-3
- ・アクセス: 燕駅から徒歩約15分
- ・営業時間: 11時~21時
- ・定休日: 月曜
- ・電話番号: 0256-62-4739
- ・料金: 中華そば ¥650(参考価格)
3.のみくい処くいてぇや
http://tojiro.net/jp/blog/blog1/?p=9097
夜は居酒屋のくいてぇや。というか、夜の営業がメインでしょう。昼は冷やし中華やつけ麺、味噌ラーメン系もあり、食事メニューも豊富です。座敷が多いのも、居酒屋らしくていいですね。スープは魚の骨やサバ節、かつお節などから取ります。
スープは背脂が浮いた燕三条らしいもの。煮干しの香りが強いです。醤油味は薄めでここは好みが分かれるでしょう。あっさり食べたい人や、飲んだ後のシメにするにはちょうどいい。たかが居酒屋のラーメンと思っていると、レベルの高さにやられます。
トッピングはチャーシュー、メンマ、キザミねぎ。かまぼこが入っているのが珍しいですね。チャーシューは脂身が多いしっかりとした味付け。もうちょっとサイズが大きいともっと満足できるんだけどな(笑)。
■ 基本情報
- ・名称: くいてぇや
- ・住所: 燕市灰方683-1
- ・アクセス:燕駅から徒歩約25分
- ・営業時間: 11時~14時・17時~23時
- ・定休日: 火曜
- ・電話番号: 0256-62-3700
- ・料金: ラーメンセット ¥600(参考価格)
4.花岡食堂
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/1099190/blog/34629248/
越後線西燕駅近くにある食堂です。1968年創業。燕市が洋食器で盛り上がったころを知っている、今では数少ないお店です。食堂なのでラーメン専門店ではなく、メニューにはうどんやそば、丼もあります。外観もふつうの食堂。店内にはテーブルと小上がりがあります。
しょうゆ味のスープは塩味が強め。でもしつこさはありません。豚骨・煮干・野菜を静かに煮込んでつくるそうで、透き通ったきれいなスープです。表面には背脂が少し浮いて、煮干しダシのあっさり系です。
麺は太いちぢれ麺。モチモチしています。具はチャーシュー、ナルト、メンマ、焼きのり、白ネギです。燕三条系背脂ガッツリラーメンに疲れた時に、体に優しいラーメンです。
■ 基本情報
- ・名称: 花岡食堂
- ・住所: 燕市花見24-2
- ・アクセス: 西燕駅から徒歩約3分
- ・営業時間: 11時~20時
- ・定休日: 日曜
- ・電話番号: 0256-62-4813
- ・料金: 肉そば ¥800(参考価格)
5.キナレヤ
http://blog.bbshin.net/article/102523497.html
オレンジ色の屋根が目印の中華料理屋さん。人気メニューはエビ塩ラーメンですが、ほかにもカントンメン、辛さ自由のマーボーラーメン、チャーハン、中華丼、エビ塩丼、マーボー丼、カツ重(!)などがあります。こんな中華屋さんで美味しいラーメンなんて?と思いますが、もちろんあります。
エビ塩ラーメンは、プリプリのエビ入りあんかけが塩スープ追加されています。あっさり系ですが、複雑な味わい。麺は太麺・中細麺(普通麺)・細麺から選べます。あんに入っているエビが、意外なほど大きいので得をした気分です。
海老味噌ラーメンはお客さんの要望空で着たメニュー。味噌ラーメンにエビあんかけという、意表を突いた取り合わせです。大ぶりのエビは下ごしらえが丁寧なので、こちらもあっさり+エビのコクが味わえます。
■ 基本情報
- ・名称: キナレヤ
- ・住所: 燕市吉田弥生町6-8
- ・アクセス: 吉田駅から徒歩約10分
- ・営業時間: 11時~20時(祝日を除く月曜は14時まで)
- ・定休日: 木曜(祝日の場合は営業)
- ・電話番号: 0256-93-2217
- ・料金: 海老塩ラーメン ¥800
- ・公式サイトURL: http://kinareya.com/
6.らーめんみずさわ 吉田店
http://s.webry.info/sp/echigo-hev.at.webry.info/201104/article_2.html
みずさわの名物は、しょうが醤油のスープです。燕三条で長岡しょうが醤油をメインにしてがんばっているお店。通常、背脂がないとお客さんのウケがわるい土地で、あえてしょうが醤油。背脂系も出すようになっていますが、一本筋が通った個性派人気店です。
スープは醤油の旨みにしょうがの爽やかな味が印象的。ダシもしっかりきいています。麺はちぢれ細麺。つるつるとしていて、あっさりしたスープによく合います。豚骨スープは甘みがあり、クリーミー。こちらも旨みがたっぷりです。
お米にこだわりがあり、自家栽培の「こしいぶき」だそうです。山盛りにしても、1杯目は無料。甘みがあってもっちりしたご飯が、ラーメンのスープにとってもあうんです。
■ 基本情報
- ・名称: らーめんみずさわ 吉田店
- ・住所: 燕市吉田法花堂1867-6
- ・アクセス: 西燕駅から徒歩約20分
- ・営業時間: 11時~21時
- ・定休日: 月曜日
- ・電話番号: 0256-78-7367
- ・料金: ラーメン ¥750(参考価格)
7.やまがみ屋食堂
http://tojiro.net/jp/blog/blog1/?p=17930
創業30年以上になる山上屋食堂。先代の味を守るしにせ食堂です。燕南小学校裏の道路から、狭い路地を入ったところにあり、ここも知らなければなかなかたどりつけない場所です。赤いのぼりが目印です。燕三条ラーメンの中でもあっさりした中華そばです。
スープは特製醤油ダレに、煮干と豚の背脂が溶けています。シンプルな構成のスープはホッとする味。うまみはしっかりと凝縮されて、いかにも中華そばというスープです。背脂は少ないので、ガッツリ系の人はご勘弁を。
麺は中太ちぢれ麺。弾力のあるもちもちタイプです。具もあっさり系で、のり、メンマ、チャーシュー。これだけ!?と思いますが、これだけで十分。定期的に食べたくなるような、基本定番の中華そば。リピーター、地元のお客さんがしっかりついています。
■ 基本情報
- ・名称: やまがみ屋食堂
- ・住所: 燕市南1-12-16
- ・アクセス:燕駅から徒歩約15分
- ・営業時間: 11時~19時
- ・定休日: 月曜(祝日の場合は営業)
- ・電話番号: 0256-62-5401
- ・料金: 中華そば ¥600(参考価格)
燕三条ラーメンの激戦区となった新潟県燕市ですが、もともとは昭和30年代に洋食器の輸出で大フィーバーした街です。小さな町工場の職人さんのために、時間がなくても腹ごしらえできるよう、出前を始めたのがきっかけで人気になりました。少し塩っぱいスープ、腹持ちが良く、出前しても伸びにくい太麺が、地元の人にも愛されている秘密です。繰り返しますが、本当にどの店もおいしい。ハズレ店なしです。美味しく腹ごしらえをして、もっとこの地が好きになっちゃいますね!