市内最古の木造建築！愛知県名古屋市にある「荒子観音(観音寺)」とは

１．荒子観音とは？

徳川家康が名古屋城のお城を築いた時に城からみて鬼門の方角にある四つの寺を鎮護として定めたとされていますが、この四つの寺に安置されている四つの観音が尾張四観音とされています。荒子観音はそのうちの一つ、聖観音を本尊とする天台宗のお寺で天平元年（７２９年）創建と伝えられる古刹です。

２．荒子観音の魅力

荒子観音の多宝塔は天文５年（１５３６年）に再建された名古屋市内最古の木造建築とされ、わが国の重要文化財にも指定されています。その端正で重厚なたたずまいが再建当時からの長い長い歴史の重みをわれわれに語りかけてくれます。また荒子観音は江戸期の仏師であり歌人であった円空が彫ったとされる多種多様な円空仏が数多く安置されているのでも有名です。円空仏の研究は荒子観音に始まり荒子観音に終わるとされる所以です。個性豊かな円空仏たちが一生懸命生きているあなたへきっとやさしく微笑みかけてくれるはずです。

３．見どころ・お勧めポイント

この際、尾張四観音の他の三つの観音様もに参拝してみては如何でしょうか？その昔は四つの観音様を結ぶ四観音道という道があったそうです。

１．笠寺（かさでら）観音

名古屋市南区にある十一面観音を本尊とする真言宗智山派のお寺です。このお寺、今や縁結びのパワースポットとして人気のお寺です。その昔、雨でずぶ濡れになっている観音様をかわいそうに思った女性がそっと笠をかぶせました。それを陰から見ていた青年貴族がその女性みそめ二人は結ばれ、この地に観音を祀ったそうです。この言い伝えが「縁結び」のパワースポットの原点とのこと。いいですねえ。

２．甚目寺（じもくじ）観音

愛知県あま市にある真言宗智山派のお寺です。本尊は聖観音で、本堂に安置される十一面観音像の胎内仏という珍しい観音様です。聖観音を胎内に収める十一面観音は５０年に一度しか開帳されない秘仏とされていますので、聖観音はまさに秘仏の中の秘仏と言えます。

３．龍泉寺（りゅうせんじ）観音

名古屋市守山区にある天台宗のお寺です。このお寺は庄内川を望む高台にあり、濃尾平野を一望できる立地であることからその昔は織田の軍勢が戦闘部隊の基地にしていたこともあったと伝えられています。本尊は馬頭観音で他の三観音同様に尾張三十三観音霊場の一つに数えられています。

４．口コミ

５．「荒子観音」についての基本情報

笠寺観音

甚目寺観音

龍泉寺観音