http://lanternfloatinghawaii.com/page/photos
夏はなくなった人をしのぶ時期でもあります。日本でもお盆や精霊流しがおこなわれますが、ハワイのワイキキでもランタンを海に流して、死者をいたむ儀式があります。ランタンフローティングと言って、たくさんのランタンが流れていくのがとっても幻想的なセレモニーです。 まるでラプンツェル!ハワイ「ランタンフローティング」
ホノルルのランタンフローティングは、例年5月の最終月曜日におこなわれます。この日はメモリアルデーといって、アメリカでは戦没者をいたむ日。
光るランタンが海上を埋め尽くすさまは、まさに映画「ラプンツェル」のロマンティックなシーンのようですね。
ハワイ式に故人を偲ぶ夏の行事
http://lanternfloatinghawaii.com/page/photos
戦没者をしのぶ日ですが、今はなくなった人全般を思い出す大事な日です。家族や友人を悼んで、感謝の気持ちと敬意をランタンに乗せて海へ流します。 2013年の参加者は4万人を超えたという、ホノルルでも有数の大イベントです。
ランタンには好きな言葉を綴ろう
ランタンは海上のテントで無料配布され、追悼する人の名前を書いたり、なくなった人へのメッセージを書き込んだりできるようになっています。
http://lanternfloatinghawaii.com/page/photos
そしてそれぞれ好きなようにデコレーションして、ランタンを準備。アラモアナ・ビーチパークのマジック・アイランドに集まります。 ほら貝の音とともに儀式スタート
http://lanternfloatinghawaii.com/page/photos
セレモニーはほら貝の音で始まり、フラダンスやハワイアンソング、太鼓のパフォーマンスが続きます。http://lanternfloatinghawaii.com/page/photos
こんな風にかなり明るい感じで、死者を追悼するにもハワイの雰囲気があらわれています。夕暮れになるまでは、楽しい雰囲気が続きます。 宗教にとらわれず想いを乗せ祈る
なくなった人をしのぶ、と聞くと宗教的な儀式のようですが、ハワイのランタンフローティングはもっと広い意味で、死者をしのぶセレモニーです。宗教にかかわらず、その場にいるすべての人が静かに祈りをささげています。現地のロコ(ハワイで生まれ育った人)だけでなく、観光客も参加できます。
ハワイでは水の中に入って流します
日が暮れたら、みんなが一斉に海に入り、ランタンを流します。ゆらゆらと海の果てにいくランタンを見ていると切ない気持ちになります。流れて行ったランタンは、すべてボランティアの手で回収されます。きれいにリサイクルして、また来年のランタンフローティングに利用。さすがアメリカです。
祈りは万国共通ですね
なくなった人への気持ちに国境はありません。ランタンフローティングの参加費は無料ですが、用意されているランタンの数には限りがあります。ランタンをながしたいと思ったら、当日はかなりテント前で並ぶ覚悟でいましょう。もちろんランタンを流さずに眺めつつ死者を悼む人も少なくありません。
■ 基本情報
- ・名称: ランタンフローティング
- ・開催場所: アラモアナ・ビーチパーク内マジック・アイランド
- ・アクセス:ザ・バスやトロリーならアラモアナ・センターで下車後、徒歩すぐ
- ・開始時間: 6:15PM~、灯籠への登録は10AM~
- ・開催日: 5月最終月曜日(2016年は5月30日)
- ・料金: 無料
- ・公式サイトURL: http://lanternfloatinghawaii.com/
明るく楽しいホノルル。しかし世界中のどこにでもなくなった人を悼むセレモニーがあります。ホノルルのランタンフローティングでも見ていると、生きていることへの感謝がわき上がってきます。この時期にホノルルに行かれる方は、ぜひご覧ください。感動します。