八女市は福岡県の南西部にある街です。「八女茶」として全国的に評価の高いお茶、そしてお米、各種果物などの特産品が数多くあることで知られています。一方、筑後と豊後を結ぶ交通の要所として栄え、城下町としての歴史的な町並みが残されています。更に、星がきれいに見えることでも有名で、プラネタリウムを併設したプチホテルもあるんです!観光地としても魅力あるこの市のお勧めスポットを、まとめてご紹介していきたいと思います。
「八女市」とは?
人口は約6万5000人(2015年)。筑紫国の一部として古くから人々が定住していて、多くの古墳が残されています。また邪馬台国がこの地にあったという説もあります。江戸時代には手工業が盛んとなり、手すき和紙や灯篭など伝統工芸が受け継がれています。現在では八女市は九州で最大の伝統工芸の集積市となっていて、多くの職人がこの地に住んでいます。
「八女市」のおすすめ観光スポット
星の文化館星と一緒に泊まれるプチホテルを併設している星の文化館です。口径65センチの九州最大級の反射望遠鏡で星を身近に感じるだけでなく、プラネタリウムでしっかりと星を学ぶことも出来ます。また、お昼はレストランでちょと贅沢なランチも頂けます。
星の文化館がある星野村は、周囲を山に囲まれ、清流星野川が流れる自然豊かな村です。棚田や茶畑があり、四季折々の美しい風景は「日本の里山100選」にも選ばれています。「星のふるさと公園」には、文化館の他、キャンプ場、公園、温泉などが併設されています。「茶の文化館」「古陶星野焼展示館」「森の工作館」など、体験メニューもたくさんあり、ご家族でお楽しみいただけます。
■ 基本情報
- ・名称: 星の文化館
- ・住所: 福岡県八女市星野村10828-1
- ・営業時間: 10:30~22:00
- ・定休日:毎週火曜日
- ・電話番号: 0943-52-3000
- ・料金: 大人500円・小学生300円・幼児(4~6歳)100円
- ・公式サイトURL: http://www.hoshinofurusato.com/information/constellation/
べんがら村
人と自然のふれあいの拠点として誕生したリラクゼーションゾーンです。食事とやすらぎを与えてくれる天然温泉やプール、レストランなど数々の施設があります。「べんがら」とは、八女地方の民家に特徴的な渋柿色の外壁のことだそうです。夏限定で屋上に25mプール、屋外にスライダー付のプールがオープンします。露天風呂や家族風呂もある日帰り温泉、直売所、ヘアサロンやマッサージなどゆっくりとお楽しみ下さいね。べんがら村の地ビールや八女の地酒、特産品も販売していますよ。イベントも随時、開催されています。
■ 基本情報
- ・名称: べんがら村
- ・住所: 福岡県八女市大字宮野100
- ・営業時間:10:00~22:00
- ・定休日: 月曜やすみ
- ・公式サイトURL: http://www.bengalamura.jp/net/
八女福島の町並み
市の中心部の旧往環道路沿いに土蔵の町屋が連なっています。八女は江戸時代初期には城下町として栄え、のちに久留米藩最大の商屋町となりました。 現在、江戸末期から昭和初期にかけての建物130軒が保存され、昔懐かしい味噌屋、駄菓子屋、かまぼこ屋、人形屋などが軒を連ねています。この地域は、国の重要保存地域に指定されています。のんびりと散策をお楽しみ下さい。
■ 基本情報
- ・名称: 八女福島の町並み
- ・住所: 福岡県八女市本町
- ・営業時間: いつでも
- ・定休日: なし
- ・料金: 無料
- ・公式サイトURL:http://www.city.yame.fukuoka.jp/aboutyame/yamefukusima.html
「八女市」の特産品
八女茶
日本のお茶の歴史は1191年、我が国で初めて禅寺を開いた僧・栄西が、大陸から持ち帰った茶種を福岡市の南部にそびえる背振山に撒いたのがはじまりと言われています。今では茶は福岡県の特産品のひとつで、中でも八女地区は全国的にも有名な茶どころです。特に玉露は全国生産量の約半分がここで作られているほどになっています。 築後の四季が織り込まれた八女ならではのコクを醸し出し、味・香・形・色の四点兼ね備えたl、全国的にも評価の高い銘茶です。八女茶は香り豊かで濃厚、まろやかでコクがあります。全国茶品評会でも常に上位に入賞している、ブランド茶です。特に本玉露は最高級のお茶として、質量ともに日本一を誇っています。玉露は50~60℃のぬるめの湯でゆっくりと浸出すると美味しく飲めます。また、水に茶葉を入れ一晩置いて浸出しても美味しくいただけます。長時間置いても、色や味が変わりません。
「八女市」のお祭り
雛の里・八女ぼんぼりまつり
毎年2月中旬から3月下旬までの約1か月開催され、女児のすこやかな成長と幸せを祈る早春の祭「お雛様」は江戸中期、町人文化の繁栄と共に庶民の間にひろがり、日本の伝統的な行事の1つとして定着しました。八女はその人形を作り続けている生産地です。町屋や民家、商店街の店舗など100か所以上にひな人形が飾られ、一般公開されます。特に「八女人形会館」は必見。徳川家の姫君たちが輿入れの時に持参したひな人形が展示されます。また「ひなまつりパレード」「おひなさま供養祭」「十二単の姿の結婚式」などが催されます。八女では、昭和30年ごろまで箱びなという独特のひな人形が作られていて、その伝統的なひな人形も見ることができます。
八女上陽まつり
11月の第2土曜・日曜に行われ、一番の目玉な催しは「全日本きんま選手権大会」です。 「きんま」は「木馬」と書き、上陽町地区で山から椎茸の原木などを運ぶために使用していた木のそりを指します。 このきんまに400kgの俵を載せて、42.195kmの距離を駆け抜け、その早さはやパフォーマンスを競います。上陽町の春の山公園で催されるイベント。「きんま選手権大会」に参加する人たちのパフォーマンスも楽しみの一つ。仮装や踊りで盛り上げてくれるチーム、鍛え上げた体でスピードに挑戦するチームなど、応戦にも力が入ります。会場では特産物の販売も行われます。ぜひ地元の人と一緒に応援(参加?)して下さいね!
星野まつり/九州和太鼓フェスティバル
星野村の秋の一大イベント「星のまつり」 小・中学生や文化連盟の皆さんによるステージイベントの他、九州和太鼓フェスティバルでは九州各地の和太鼓団体が参加され、力強い太鼓の競演を楽しむことが出来ます。星野まつりは毎年、11月初旬に開催されます。餅つき、野点、お茶の淹れ方講習会、闘茶会など、お茶の里ならではのイベントが催されます。このほか4月には「星の花まつり」、3月には「八女しゃくなげまつり」、4月下旬~5月下旬には「大藤まつり」、秋には「笠原まつり」など年間を通じて様々なイベントが催されています。機会がありましたら、ぜひご参加くださいね。
八女市の魅力をぎゅっとまとめてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。美しい星を見ながら田園風景を堪能したり、江戸時代の面影を残す古い町並みをのんびりと散策してみたり、日本の伝統を今に伝えるお祭りを体験してみたり、本当に色々な楽しみ方が出来るところです。また、八女茶をはじめとした各名産物も豊富なので、観光中も美味しいご飯に巡りあえること間違いなしです☆次回の旅行先の候補の一つとして加えてみてくださいね。