広島　人気歴史スポット5選

広島は、人々の記憶に残る史跡が多く残された場所です。広島焼きや紅葉饅頭など全国に知られるソウルフードも数多くあり、観光客にとって嬉しいポイントでもあります。

1　原爆ドーム

日本人だけでなく、世界中の人にとって重大な意味を持つのがこの原爆ドームです。第二次世界大戦で落とされた一発の原子爆弾が、広島の街を焼き尽くしました。爆心地に近い位置にあった原爆ドームは奇跡的にこの状態のままで残ったことから、戦争の悲惨さを伝える「負の遺産」となっています。そのあまりにも凄惨な姿から、広島市民からも取り壊すべきだという意見と残すべきだという意見で対立したと言われています。また、終戦から何年も経過し建物の経年劣化が進んでいることから何度も修復工事を繰り返し、補強されています。戦争を知らない世代がどんどんと生まれていき、平和の意味について考えることも徐々に減ってきている現代において、向き合うきっかけを与えてくれる貴重な史跡になっています。

2　旧海軍兵学校

広島県江田島にある旧海軍兵学校。現在は海上自衛隊の学校としても使用されている施設です。海軍兵学校の時代には、イギリス・アメリカに次ぐ世界最大規模の兵学校の一つでした。この学校から多くの将校たちが輩出されたことでも、有名ですね。見学をするときは、受付を済ませて見学者控室で待っていると現役の自衛官が案内をしてくれます。ただ、実際に訓練している生徒たちも多くおり、彼らのための学校ですから行事などで見学できない施設が出てくる可能性があることだけは理解しておいてください。講堂は行事が無ければ内部まで見学することもできます。見学するときは、歩きやすい靴を履いていくこと・見学に適した服装で訪れるように意識してください。ルールとマナーを守って見学するようにしましょうね！

3　厳島神社

厳島神社は、日本三景の一つでもある安芸の宮島にある神社です。創建の歴史は古く、593年に地方豪族が神託を受けたことが始まりと言われています。世界遺産にも認定され、多くの観光客が訪れる厳島神社。この神社の特徴は「海の上」にあることです。潮が満ちると社殿の殆どは海上に浮かぶように作られています。一度潮が引くと、大鳥居まで歩いて向かうこともできます。時代ごとに為政者に愛されてきた厳島神社。現在も、県外・県内を問わず多くの人から愛され毎年多くの参拝客が訪れます。まだ訪れたことが無い人は、ぜひ足を運んでみてほしいスポットでもあります。

4　広島城

広島城は、広島市中区にあるお城です。近くには繁華街や広島駅があり、駅から歩いてすぐの場所にある為観光客にとっても足を運びやすいスポットになっています。別名を「鯉城（りじょう）」と言い、お堀に鯉がたくさんいたから・天守が黒いからなど諸説ありますが、真偽は定かではありません。この城が築かれたのは1589年と言われています。築城には黒田如水が関わり、完成したお城は当時の大阪城に匹敵する規模であったとも言われています。太平洋戦争時代になると、この地には本土決戦に備えて本営が置かれるようになりました。軍事施設が集中していた広島城周辺は、原子爆弾の破壊目標になり城は跡形もなく吹き飛んだと言われています。唯一残った防空作戦室から、被爆の第一報が届けられたそうです。戦後の復興の中で、天守閣も再現され、今は美しいお堀や天守閣を見ることができます。

5　縮景園

縮景園は、広島市にある庭園です。広島藩の藩主であった浅野氏が命じて作らせた庭園が前身になっています。代々の浅野氏によって大切に手入れされてきた庭園は、広島市に寄贈したことで市民にも開かれた場所になりました。4.7ヘクタールにも及ぶ広大な庭園は、広大な池が中央にあり、その池にかかる跨虹橋という橋が架かっています。この池を基準に北・東・西に小山があります。また、茶室や四阿も園内にあり風情を感じさせる造りになっています。駅から程近い場所にある縮景園は、観光客だけでなく地元の人も訪れるスポットで、市民のオアシス的な場所にもなっています。四季折々の美しさを感じることができる貴重な施設です。
素材提供　トリップアドバイザー