新庄市は山形県の北東に位置し、人口は約37,000人です。戦国時代には最上氏、江戸時代には戸田氏に治められた城下町でもあり、学生時代に習って名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。歴史を感じさせる観光スポットがあちこちにみられ、8月下旬に行われる祭りでは山車行列や侍姿がりりしい神輿渡御行列を見ることができ観光客に人気です。今回はこれから行ってみようと思う人には特に知ってもらいたい基本情報をご紹介します。
1・新庄とは?
山形県の北東最上地区に属し、最上川中流域の新庄盆地に位置する町です。雪深い地域なので春を待って開催されるイベントが多く、市民の楽しみの一つです。奥州の覇者である最上氏が隆盛を極めた地でもあり多くの歴史史跡が残っていて、多くの観光スポットに恵まれています。 山形新幹線の開通でターミナル駅となった新庄市は、多くの観光客が訪れるようになりました。
2・新庄の魅力
新庄市はまた、岩手県遠野市と並ぶ民話のふるさととして知られています、新庄民話の会の語り部による民話の伝承、記録が盛んに行われており、古民家を会場にして「みちのく民話まつり」も行われます。 また、雪深い地域なので、雪解けを待ちわびたように行われる「新庄春まつり カド焼まつり」は新庄ならではのまつりです。 一の滝渓谷遊歩道、大森山のオクチョウジザクラ、最上公園のあじさい園、関屋「山の神」神社ブナ林、など自然豊かな観光スポットです。
3・新庄の歴史
新庄市を含む最上地区は小領主が乱立していましたが、最上氏が最上郡を侵攻し勢力を定着させました。最上氏は、関ヶ原の戦い直前の会津侵攻で、上杉軍を引き留めた功によりさらに領土も広大しますが、お家騒動により改易させられます。その後は戸沢氏が新庄市を含む最上郡の大部分を領地としました。戸沢氏の政治は明治維新まで続き、今日の新庄市の基礎となる町づくりが行なわれ発展しました。 戊辰戦争では政府側につき、庄内藩や仙台藩の攻撃にあい新庄城は落城しました。知る人は少ないですが、廃藩置県によって「新庄県」ができたこともありました。
4・新庄に行ったら出来ること
新庄に行ったら是非とも体験したいことがあります。「そば麦打ち体験」や東山焼の「陶芸教室」、新庄亀綾織の「染織体験」「木工フラフト体験」などたくさんの体験ができますが、民話のふるさと・新庄ならでは「民話語り体験」があります。語り部名人に教わりながら、新庄弁で語る民話を体験しながら、新鮮な感動と心安らぐひと時を過ごせます。
5・おすすめ観光スポット
一の滝渓谷遊歩道
一の滝渓谷遊歩道は、昭和48年に杢蔵山の登山道の一部が遊歩道として整備されました。 約1kmの涼やかな遊歩道は、途中に係留を渡る場所が二か所ありますが、丸太の橋が架けられていて子供でも安心して歩ける遊歩道になっています。 緑に囲まれて、涼やかな川の流れとともに進むと、ゴール地点に高さ10mの一の滝が見られます。 一の滝の滝そばには、不動明王が祀られている御堂がありますので、帰りの安全をお祈りするといいかもしれません。最上公園
6・おすすめホテル
玄柳館ホテル
新庄駅から徒歩1分の観光経典としては便利なホテルです。 シングルルームにツインルームの他に和室があるのも選択肢が増えてうれしいサービスです。また、このホテルはオーナーがワインコーディネーターの資格を持っているので、料理に合わせてすすめてくれるワインともにする食事は何とも贅沢な体験です。また、酒どころ山形の厳選された地酒とビールも楽しみたいです。食彩の宿おくやま
「旅館第一ホテル」として利用した方もいると思いますが、平成17年「食彩の宿おくやま」としてリニューアルしました。設備は新しくなりましたが、創業当時からのもっとうとしている「くつろぎの宿」は今も受け継がれています。 庄内の魚介や最上の山菜など地元の食材で作られた食事など、「お帰りなさい」が似合うおもてなしがうれしい宿です。7・おすすめ名産グルメ
最上早生
そば 山形県奨励品種にも認定されているソバである「最上早生」を使って打った蕎麦です。「最上早生」は最上地方で昔から栽培されてきた美味しいそばで、香りが高く、甘味とこしの強さが特徴です。この「最上早生」を挽いたそば粉打った蕎麦は、そば粉の特徴をそのまま残した薫り高くこしのあると評判です。くぢら餅
餅米とうるち米を合わせて水で練り、クルミを砂糖を合わせて蒸し上げた新庄市の代表的な銘菓です。もち米だけの餅とは違った触感があり、柔らかいけれど歯ごたえのある、不思議な触感の餅菓子です。味噌味やしょうゆ味などバラエティーもあって楽しめます8・イベント
みちのく民話まつり
新庄市は民話の里と言われるほど民話の宝庫です。10月20日に「新庄民話の会」の語り部による民話まつりが行われます。国の文化財にも指定されている「旧矢作家住宅」が語り部会場になっています。現存する江戸時代の農家で語られる民話に耳を傾けていると当時の生活が目に浮かぶようです。新庄まつり
新庄まつりは8月下旬に新庄駅前交流広場や市内中心部で行われるまつりで、江戸中期から続く歴史ある祭りです。 宵まつりと本まつりには山車行列や侍姿がりりしい神輿渡御行列が支柱を練り歩きま。なた、新庄城址では萩野・仁田山鹿子踊が舞われ、新庄市は江戸時代の華やかな時代を偲ばせるような歴史絵巻一色に彩られます。 平成21年に国指定重要無形民俗文化財に指定されました。新庄春まつりカド焼きまつり
カドとはこの地方の言葉で、ニシンのことです。山国の新庄では、春になると庄内地方から運ばれてくるニシンを特に重宝した歴史があります。ニシンは春告魚とも呼ばれていて桜の咲くころに旬を迎えます。長い冬を耐えた解放感から、やはり春を告げにやってくるカド(ニシン)を焼いて、家族や仲間と酒を酌み交わします。この時期のカド(ニシン)は数の子を腹に抱いていて格別おいしいのだそうです。9・新庄へのアクセス
・東京»(山形新幹線:4時間)»新庄»
・仙台»(JR仙山線:80分)»山形»(山形新幹線:45分)»新庄
・新潟»(JR羽越本線:120分)»余目»(JR陸羽西線:50分)»新庄
■ 基本情報
- ・名称、: 新庄市
・住所、:山形県新庄市沖の町10番37号(新庄市役所) - ・電話:0233-28-8881(最上地域観光協議会 もがみ情報案内センター)
- ・所要時間:2日
- ・公式サイト:http://kanko-mogami.jp/(最上地域観光協議会)
地図はこちら
新庄市の基本情報をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?毎年夏に江戸中期から続く祭りが開催され、 広場や市内中心部で見ることができます。同じ時に新庄城址では萩野・仁田山鹿子踊が舞われ、市全体がその時代の華やかさを偲ばせるような歴史絵巻一色に彩られているのも魅力的ですよね。この他にも美味しいグルメやお土産などさまざまなものが訪れる人を歓迎してくれます。次のお休みにはぜひこの記事を参考に行ってみてはいかがでしょうか。何か新しい発見に出会えるかもしれませんよ。