異国情緒にあふれ、独自の文化が根付く長崎!今年の夏の旅行は長崎にしてみてはいかがでしょうか?長崎の夏の伝統行事「精霊流し」についてご紹介します。
夏に行きたい長崎観光
長崎には、夏の旅行におすすめのスポットがたくさん!家族で楽しめるハウステンボス、疲れた心を癒してくれる美しい九十九島の自然、平和について考えさせてくれる原爆資料館などなど。さらに、毎年お盆の時期に精霊流しが行われることで有名です。
暑い夏だからこそ暑い地方で満喫しましょうよ!それなら夏の一大イベントを体験しなくちゃ始まりませんよ!精霊流しは長崎県内各地で行われるもの。海から遠い場所では行われない風習なんだそうですよ。地域限定の伝統行事、一度は体験してみたいですよね。今回はそんな精霊流しの魅力をご紹介!長崎観光に行くなら絶対に夏がおすすめですよ。
「精霊流し」は夏の風物詩
http://www.nagasaki-tabinet.com/event/50830/
精霊流しとは、毎年8月15日に行われるもの。盆前に亡くなった人の魂を、極楽浄土に行ってもらうため残された人々が造った船を街中で引き歩くという仏教行事です。大量の爆竹が使われるのが長崎流。死者の霊をドーイドーイと掛け声をかけながら、賑やかに送り出していきます。 簡単に言ってしまえばこの地域特有のお盆、なんですね。死者の魂を弔って送り出す伝統行事。お祭りと誤解されがちですが、れっきとした故人を追悼する仏教行事なんですよ!
初盆を迎えた故人の家族らが、盆提灯や造花で作られた精霊船(しょうろうせん)と呼ばれる船に故人の霊を乗せて長柴と呼ばれる終着点まで運びます。初盆でない場合は精霊船は作らず藁を束ねた小さな菰(こも)に花や果物などの供物を包むそうですよ。
送り出しは盛大に!
http://blog.goo.ne.jp/atsubay/e/490108f61735108584e50a550f8af67a
送り出しの方法は各地域によって様々。実際に川面や海上に浮かべるところや川の中で燃やす、精霊船をそのまま流し場へ持っていく、などがあります。どのような送り出しでも故人のために行う、というところは同じではないでしょうか。精霊船は大きな船、立派な船を出すことがステータスと考えている人が多く、そのために派手な精霊流しになっているんでしょうね。
花火の金額は一億円以上?!
爆竹など玩具花火の使用量がすさまじいことでも有名です。一回で100万円以上も花火を使う精霊船のグループも。もちろん街中花火の煙だらけ!あまりにすさまじい爆竹の音で耳栓なしには過ごせないという人も続出します。段ボールに大量の爆竹を入れて、花火で点火するというちょっと危ない光景も。
精霊流しで爆竹を使用する由来は諸説ありますが、中国の彩船流しの影響が大きいとも言われています。中国が期限とすると流し場までの道行で鳴らす爆竹は魔除けの意味があり、精霊船が通る道を清めることを意味します。しかし最近では「派手」にすることが目的になっている傾向があり、危険行為として問題視されている部分もあります。
観賞するのにおすすめのポイント
故人の霊を弔うための伝統行事。そう聞くとしんみりとして物静かなイメージですが、長崎の精霊流しはそんな印象はゼロ!花火や爆竹、派手な精霊船など見ているだけでも賑やかなんですよ。そんな精霊流しを見るためのおすすめポイントをご紹介。交通規制なども行われるので把握しておくと損はありません。ちなみに雨天でも開催されます。長崎県庁前
http://ssiimm.livedoor.biz/archives/51905157.html
大きな船のほとんどは長崎県庁前の県庁坂を通るので、精霊流しを初めて見学するという人にぴったりのエリアです。警備員もいることも多く、安心してみることが出来ますよ。長崎のメインストリートでもある県庁坂。見る場所を確保したい場合には早めに置くことをおすすめします。 2方向から進んできた精霊船がここで交わるのでさまざまな精霊船を見ることができます。また、多くの船が集まる場所でもあるので止まっている時間も長く、じっくりと見学できますよ。それだけ混雑状況も激しいですが、もっとも賑やかになる場所でもあります。
港新地
http://nagacafe.net/cafe/masukin-no-kura/
長崎市内で精霊流しを見たことがあるという人は、竹とワラで作った独自の精霊船が見える島原エリアがおすすめ。島原の港新地の港が流し場になっています。 島原エリア独特の精霊船は切子燈籠(きりことうろう)と呼ばれるもので、見た目にもかなり派手です。市内数ヶ所の流し場から有明海に流すクライマックスはとっても感動的!厳かな読経の中、静かに岸辺を離れ暗闇の界面に浮かぶ姿はまさに故人の霊を弔うのに最適。どことなく漂う物悲しさが見る側にも感動を与えてくれますよ。
年に一度の大イベント!
精霊流しは長崎の一大イベント!仏教行事をイベントと言うのはちょっと違うかもしれませんが、賑やかに送ることができれば故人も悲しくないのかもしれませんね。交通規制も行われますので公共交通機関や車で移動する方はその辺りもしっかりと把握しておきましょう。■ 基本情報
- ・名称: 精霊流し
- ・住所: 長崎県長崎市市内中心部一帯(メインストリートは思案橋~県庁坂~大波止)
- ・開催日: 8月15日
- ・開催時: 午後5時から午後11時ぐらいまで
・電話番号:095-822-8888 (長崎市コールセンターあじさいコール) - ・公式サイトURL: http://www.at-nagasaki.jp/event/51798/
いかがでしたか?このような精霊流しは中国の影響を受けているとも言われています。亡くなった故人の冥福を祈りつつ、一年に一度に精霊流しを楽しみましょう。
素材提供:トリップアドバイザー