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聖徳太子とゆかりがあると言われている福島県の土湯温泉はまた、俳句とアートの街でもあります。そんな土湯温泉に行って、体と心の疲れを癒やしたいと思っている方に、事前におさえておきたい9個の基礎知識をお教えします。1・土湯温泉とは?
土湯温泉は、福島市の西部に位置し、アクセスが便利な都市部に近い温泉街です。 昔ながらの共同浴場もあり、湯めぐりしながら気軽に温泉気分を楽しめる温泉街です。春は花、秋は紅葉、もちろん温泉と、自然を存分に独り占めできる観光スポットです。
2・土湯温泉の魅力
土湯温泉には、日本三大こけしの一つとして親しまれていて、頭が小さくて、細身の胴に縞模様のろくろ線が描かれている女性的なシルエットの「土湯こけし」が、今も11人のこけし職人によって伝えられています。 地元に原生するミズキやカエデを使ってこけしを使っているのも土湯こけしの特徴でもあります。また、東日本大震災の復興を願って、大きなこけしの中に色とりどりの小さなこけしが寄り添っている「復興こけし」を作りました。
3・土湯温泉の歴史
土湯温泉の開湯は飛鳥時代にさかのぼります。聖徳太子の父である用明天皇の病気回復祈願のため東北を訪れた使いが、福島で病に倒れ動けなくなりました。その使いの者はある夜に、枕元に聖徳太子が現れ「岩代国の突き湯に霊湯あり。そこで湯治せよ。」という夢を見ました。早速訪れてみると湧き湯があり病は完治したと言います。この地が土湯温泉として湧き続けています。今も、土湯温泉には太子堂があり聖徳太子が祀られています。
4・土湯温泉に行ったら出来ること
土湯温泉では、4月から11月にかけて「土湯温泉丸ごと体験教室」が行われていて、土湯温泉の魅力を講師やガイドと一緒に丸ごと体験できます。体験教室は「きぼっこの森アートハイキング」「絶滅危惧種を学ぼうハイキング」「雑草と健康のお話」「落ち葉と野鳥のセラピーハイキング」などがありますので、好みに合わせてグループや家族で気軽に参加することができます。
5・おすすめ観光スポット
滝の吊り橋
東鴉川の渓谷に、小さな滝の上に架けられた吊り橋があります。吊り橋までの道には整備された手すり付きの木道があり安心して楽しめます。滝の吊り橋を含む渓谷美を眺めながら回廊を進むと、春の若葉、夏の水しぶき、秋の落ち葉から立ち上る四季折々の香りが、全身にしみわたり癒される静かな時間が過ぎていきます。12月下旬から3月末までは通行できません。土湯温泉八景
6・おすすめホテル
向龍
向龍は渓谷に立つ和風旅館です。この宿の特徴はいろいろな種類の浴槽が楽しめる汚点風呂です。檜風呂と岩風呂、信楽焼の風呂と多彩です。また、浴室は総ヒノキ造りになっています。 これらの湯船につかりながら、渓谷と山々の木々を眺めると旅の疲れもどこかに行ってしまします。7・おすすめ名産グルメ
名物「きじ料理」
土湯温泉では、「きじ肉」を使った名物料理を味わうことができます。きじ肉は脂肪が少なく、必須アミノ酸など多くのアミノ酸を含む健康食品でもあります。しかし、雉は年に一度しか卵を産まないため、その肉は市場に出ることはほとんどありません。ここ土湯温泉では町おこしとして、地域限定で「きじ料理」を名物料理としてメニュー化できるようになりました。普段食べることができない「きじ料理」を土湯の土産としてみてはいかがでしょうか。水車小屋アイス
福島市内にある公園「四季の里」の園内に直径6メートルの大きな水車が回っている水車小屋があります。こ水車小屋でJA新ふくしまが開発したアイスクリームが味わえます。「四季の里」の名前のとおり、季節ごとの変わったアイスクリームです。サクラ、ブルーベリー、いちご、モモ、ラフランス、リンゴ、紅イモ、ブドウなどの味を楽しめます。8・イベント
こけし供養祭
土湯こけしの里土湯温泉の薬師こけし堂では、毎年4月に全国的にも珍しい「こけし供養祭」が行われます。供養されたこけしは土湯見聞録館に展示されますので見ることもできます。こけしは不要になっても心を癒してくれたものなので、なかなか捨てることはできません。土湯温泉で供養してもらえる機会はありがたいですね。郵送でも供養してもらえます。温泉街ひな祭りウォークラリー
2月下旬から3月下旬にかけて行われる温泉街のイベントです。 温泉街に展示されている「こけし雛」「つるし雛」を眺めながら、展示会場や、各商店のチェックポイントを回ると記念品がもらえます。商店や飲食店では「あまざけ」の振る舞いがありますので、一日のんびり歩いて土湯温泉を楽しむことのできるひな祭りです。9・土湯温泉へのアクセス
・東京»(東北新幹線:112分)»福島»(福島交通バス:45分])»土湯温泉
・仙台»(東北新幹線:27分)»福島»(福島交通バス:45分])»土湯温泉
・新潟»(上越新幹線:107分)»大宮»(東北新幹線:87分)»福島»(福島交通バス:45分])»土湯温泉
■ 基本情報
- ・名称:土湯温泉
・住所:福島県福島市土湯温泉町字上ノ町
・電話:024-595-2217(土湯温泉観光協会)
・所要時間:2日
・オススメの時期:2日
・公式サイト:http://www.tcy.jp/