リーマン・ショックとコロナ・ショックの主要な経済的イベント2つからFXの動向を見てみましょう。
ぜひこれからfx ニュースから値動きを予測したい人は参考にしてください。以下では円ドルを経済指標で説明しつつ、実際の値動きについて話しています。
リーマン・ショックは2010年が変動時期
アメリカにて、大手の投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが経営破綻したことで世界中に悪影響を与えたイベントです。2008年9月に倒産し、負債総額は約6,000億ドルとなりました。
そのときのFXは、リーマンショックが起きてからドル円が100円を下回り、2011年10月31日には75.58円を記録し、2013年までトレンドは続きました。
経済指標では、アメリカの失業率は2010年まで上がりつづけています。消費動向はカナダや日本を含む各国で、2009年に支出が下がるも2010年には回復傾向にあり、2011年に上がっていました。
経済指標だけ見ると少なくとも2010年までにドルを購入して保有したほうがよいことが分かります。
コロナ・ショックが回復するのは2023年以降
2019年12月頃に中国から新型コロナウィルスが感染し、世界中で流行りました。物流が滞り、2020年2月にはコロナ・ショックと揶揄されるほど経済が悪化したのです。
コロナショック前は約112円でしたが、3月には111.49円とそれほど差はありません。そして徐々に円安が始まり、2022年10月には148.78円まで進んだのです。
円高にならなかった理由は、世界中で起きたイベントであることが理由になります。円よりもドルのほうが基軸とする通貨として魅力的だったのです。
経済成長率を見ると、2019年(-0.40)と2020年(-4.28)がマイナス。2021年には取り戻すかのように上昇しますが、2019年と同等に戻ったのは2023年の時点です。 つまり、2019年に円を購入した場合、2023年までは売ってはいけないことが分かります。