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登山をする人に特に試してもらいたのがこの男体山。登山口から短時間に一直線で登って行くイメージのあるこの山では根性に体力と気力が必要とされ、それ以上に求められる心得までもあります。今回は普通のお山と違って、この神域としてのお山に登る際について、実はどのようなものなのかをまとめてみました。1.男体山とは?
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山の西側には戦場ヶ原、南には中禅寺湖があり、それらを見下ろすように男体山は聳えている。百名山の中でも、比較的気軽に登れる山としても名が高い。2.男体山の登山コース
「三本松コース」と「二荒山神社コース」が代表的だが、今回はお手軽な「二荒山神社コース」をご紹介する。バス停「二荒山神社前」から入山するのがオススメ。バスはJR日光駅、東武日光駅から運行されており、駅からは所要時間約1時間の距離だ。 http://blog.plus-eight.net/?p=795
比較的初心者向けの二荒山神社コースの出発地点。鳥居をくぐり神社境内を進んでいくと、男体山への登山口が現れる。ここで入山料500円を支払い、登山開始!基本的に危険な場所はなく、他の登山者も多いので気軽にチャレンジできる。 adieu-adieu
山頂付近の風景。眼下には中禅寺湖。その向こうには日光連山を見渡すことができる。山頂まで約3時間30分。気軽にチャレンジできるコースとはいえ、ある程度急なアップダウンは当然存在する。装備には十分注意する方がいいだろう。3.みどころ、お勧めポイント
二荒山神社奧宮
http://blog.livedoor.jp/sy0623/archives/51963564.html
男体山のほぼ山頂には二荒山神社奧宮が厳かに鎮座している。近くには二荒山大神の像が南を向いて立っていた。男体山の頂上は、ここから更に少し登ったところにある。雲海
http://cyclestyle.net/article/img/2014/09/08/13260/35576.html
眼下に広がる雲海。気象条件にもよるが、運が良ければこんな絶景に出会える。まるで雲の上にでもいるかのような幻想的な風景だ。紅葉
http://www.hana-an.jp/blog/log/eid326.htmlj
中禅寺湖から男体山を望む。秋になるとみごとな紅葉に染まり、観光客で賑わう。4.訪問者・体験者の声
ここに登山者用 無料駐車場があり、24時間使えます。 神社からの登拝期間は決まっていて5月から10月です。入山料500円を支払うと御守りをくれます。ここから標高2484mの頂上まで登り、同じ道を戻りました。。滑りやすい場所や岩場があります。 雨の後だったので、靴がドロドロになったのですが、山道の最後、神社に入る手前に水場があり、靴の泥を落としてから神社に入れます。 ここ以外からのスタート地点もあり。 2014年 7月に訪問
http://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g298182-d548090-r245068498-Mt_Nantai-N…
5.「男体山」についての詳細
■ 基本情報
- ・名称:男体山
- ・住所: 栃木県日光市
- ・アクセス:バス 東武日光駅・JR日光駅より「二荒山神社前」下車。所要時間約1時間
- マイカー 東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮有料道路へ入り「清滝」下車
- 国道120号を走り二荒山登山者専用駐車場へ。
- IC下車後、所要時間約45分。
- ・標高:2486m
- ・種類:成層火山
- ・入山料:500円
地図はこちら
6.勝道上人による男体山初登頂
男体山に一番最初に登ったのは勝道上人というお坊さんで、仏教の悟りを得るために男体山登山を計画したようです。悪天候のため2度失敗しましたが、3度目に遂に山頂までの登山に成功し宿願を果たしたといいます。この事から現在も年に1回の登山行事(7月31日~8月7日)には山頂で登拝する多くの人で賑わっているとか。ちなみに登山する前の予備知識の一つとして、男体山は奈良時代には補陀洛山(ふだらくせん)と呼ばれていたのが、後にこの補陀洛山(ふだらくせん)が二荒山(ふたらさん)の字に改められ、さらに二荒が日光の字になったという説もありますので参考にしてください。
7. 二荒山神社の境内から階段で登る一合目
男体山登山は二荒山神社の境内からはじまります。御神体である男体山への信仰心を持って登る登拝には500円を支払い、説明をしっかり聞いて、お守りをつけて岩の階段を登って行きます。このきつい階段を登りきれば一合目に到着します。一合目から頂上までは石碑があって、登っていても今どこに自分がいるのか分かるようになっています。ちなみに途中にトイレはありませんので、神社のトイレで済ませておく必要があります。
また登山記帳も忘れないにしておきましょう。※境内には水汲み場もあります。
8. 舗装された道が楽な三合目
一合目から林道を進んでゆくと足元が笹に覆われた樹林帯の中に入ります。足元が軟らかく、湿っている土のため注意が必要です。そこを30分ほど歩くと三合目に到着します。ちなみに二合目に気がつかない人がほとんどのようですが、あります!3合目からは舗装された道を歩いてゆきます。男体山は山頂までほとんど登り道。ただこのへんだけが道がゆるやかなので、20分くらいは楽に歩けるという評判。汗だくの登山者もここではクールダウンできます。4合目から本格的な登山になるので、三合目の終りあたりで一時休憩して中禅寺湖を眺めても良いでしょう。
9. 白い鳥居のある四合目
4合目では舗装された道も終わります。ここには真っ白な鳥居があって、その横に登山口と書かれたパネルが立っています。この鳥居から階段を登って行って振り返れば中禅寺湖が見えるので良いとの評判です。また四合目は花が一杯咲いていて満開時に行けばかなり楽しめるようで、秋の紅葉も最高との事です。四合目の道は、一合目のような急勾配ではないため歩きやすいのですが、この辺りから少しずつ岩が出始めます。ちなみに四合目は階段で整備された登山道があるのでシニア登山者でも安心です。
10. 荒々しい岩が目立ってくる五合目
五合目に到着して登ってゆくと、岩が目立ってきます。傾斜も上がり、ゴツゴツとした荒々しい岩が続くようになりますので、登山者の中にはダブルストックを用心にして使用する場合もあるとの事。膝が痛くなる人も出るかもわからないので注意が必要です。ちなみに、この五合目には避難小屋もあるので、急な雨が降って来た時や、疲れた時の休憩などに用いても良いでしょう。五合目は一つ一つの岩がかなり大きいので、帰りも慎重にしなくてはならないスポットでしょう。
11.油断は禁物の六合目
6合目をすぎるとさらに岩も大きくなります。ストックを持っている人はしまった方が良いです。傾斜もきつくなるので、軍手などをつけて登りますが、まるで楽しいアスレチックをやっているような感じになるとか。また六合目の開けた場所からも中禅寺湖を見る事が出来ます。天気の良い日はさらに遠くに雲海と筑波山も見えるので要チェックでしょう。しかし、登山者の中には6合目で疲労感がピークになる人もいるようですので、シニア登山者は特に油断禁物だと思います。
12.体力勝負の七合目
さら続く岩場の七合目。あいも変わらずの急坂です。やはり、男体山は体力勝負の山という事がはっきり分るのがここら辺り。何かを考える余裕もなく進みます。この岩場地帯は傾斜がきつくシニアや初心者には大変でしょう。しかし、奥日光男体山を一気に登るにはこのようなところを登って行くしかないので、助け合って登ってゆく事をおすすめします。水分補給も忘れずにしておきましょう。
13.瀧尾神社のある八合目
30分ほどで八合目に到着します。ここら辺に瀧尾神社の鳥居や小屋があります。八合目は整備された登山道ですが、人によっては足の踏ん張りがききにくい道で、広いためにつかめるような木もないそうです。ちなみに八合目にも避難小屋がありますので、疲れた場合は無理せずに休憩したら良いでしょう。ちなみに、この辺りの大きな岩の隙間には天然然記念物のヒカリゴケあるので、これが楽しみの登山者も少なくないようです。八合目から先は岩場も減ってゆき、木々も低くなって頂上までの道が開けてゆきます。
14.赤土の砂利道の九合目から頂上へ
九合目まで来れば頂上までもう少し。実はこの九合目の樹林帯を抜けると高木が生えない森林限界地点になってゆきます。階段を登ってゆくのですが、赤土の砂場が広がっているため思ったようには進まない最後の難関です。体力以外にも信仰心をフルスロットルにして気力・根性で登ってゆきましょう。頂上は広く、素晴らしい中禅寺湖や戦場ヶ原を眺め、何時間でもいたい気分になる場所との評判で、ラッキーな登山者は遥か遠くに富士山の姿も見る事もできます。
15.日光二荒山神社奥宮と二荒山大神
山頂には二荒山神社奥宮と二荒山大神像があるので、登山者は頂上でこのお山の神秘な一面を拝する事が出来るでしょう。御神像である二荒山大神は日本武尊のようなお姿をされていますが、実は仏様で日光の輪王寺というお寺のご本尊と同じ神仏習合というもの。このように日光山では山・神・仏が一体のものとして信仰されているようです。ちなみに、日本で初めて男体山の初登頂に成功した勝道上人がこの男体山山頂に神を祭る奥宮を建てたとの事です。
綺麗な円すい形の男体山はかつての大噴火により、今の中禅寺湖、戦場ヶ原などを生み、華厳滝や湯滝などがその噴火の流れ口と考えられている事から日光観光の要と言えるでしょう。このお山への登拝は予想以上にキツイものですが、山頂からの絶景の雲海は格別なので、多くの登山者がその魅力にはまっているようです。