Noriko YAMAMOTO
岩手県は古くより、紫波郡を中心に地酒造りの技術が継承されてきた土地です。日本を代表する杜氏として、「南部杜氏」の名は広く知れ渡っています。岩手の気候風土が生み出す良質のお米や水、酒造りの技術が揃うことで多くの銘酒が生み出されてきました。お土産におすすめしたい岩手県の地酒をお届けします!1. あさ開
侍から商人へ、江戸から明治へという新しい時代での再出発にかけて、その思いを「漕ぎ出る」の枕詞である「あさ開」の名前に込めたと言われています。県内はもちろん、今では国内外問わず出荷されている自慢のお酒です。HPでは薫酒(香りの高いタイプ)、熟酒(熟成タイプ)、醇酒(コクのあるタイプ)、爽酒(爽快でなめらかなタイプ)とタイプ別に商品ラインナップが掲載されているので、好みに合わせて選べるのがいいですね。
■ 基本情報
- ・名称: あさ開 酒蔵見学
- ・住所: 岩手県盛岡市大慈寺町10番34号
- ・アクセス: 盛岡駅からバスで松尾前バス停下車、徒歩3分。
- ・営業時間: 9:00~16:30(※受付16:00まで)
- ・休業日: 12月31日/1月1日のみ
- ・電話番号:019-624-7200
- ・料金:無料
- ・所要時間: 約20分~30分
- ・公式サイトURL: http://www.asabiraki-net.jp/osake/index.html
2. 浜千鳥
http://paozoukensatsushorogu.at.webry.info/201104/article_62.html
三陸海岸の自然に育まれながら、地元に密着した酒造りを続けてきた「株式会社 浜千鳥」。社名と同じお酒「浜千鳥」は、陸中海岸に群れを成す千鳥をイメージして造られました。水質の良い北上山地の伏流水を使用し、口当たりはさらりとしていますが深い味わいです。様々な料理との相性も抜群。オリジナルの好適米「吟ぎんが」を使用したお酒「ゆめほなみ(夢穂波)」など、新しい酒造りにも精力的に取り組んでいます。盛岡市内でも比較的手に入りやすいお酒ですので、お土産にもいかがでしょうか。岩手県では従来、県外で開発された酒米を使っていましたが、岩手県の気候に合ったより最適な酒米をということで岩手オリジナルの酒造好適米「吟ぎんが」が開発され、(株)浜千鳥でも地元大槌町産の吟ぎんがを使うようになりました。「自然とひとつになった酒造り」を基本姿勢としていて、米・水・人と地元にこだわった酒造りをしている蔵元です。「浜千鳥 純米酒」は飲み飽きしないお酒と評判で、常温からぬる燗で飲むのがおすすめですよ。
■ 基本情報
- ・販売店: 株式会社かわとく壱番館 内丸店
- ・住所:岩手県盛岡市内丸16-1
- ・アクセス:岩手県庁から徒歩すぐ。
- ・営業時間: 10:00〜19:00
- ・電話番号: 019-625-2288
- ・料金:【浜千鳥 本醸造生貯蔵酒 720ml】850円
- ・公式サイトURL: http://www.kawatoku-ichibankan.com/
3. 月の輪
http://iseisaketen.blog.fc2.com/blog-entry-1771.html?sp
創業1886年「月の輪酒造」の拠点は、酒造りの発祥の地と言われる岩手県紫波町にあります。蔵を代表する酒「月の輪 大吟醸」は、磨きこまれた山田錦を低温でゆっくりと仕込んだ一品。やわらかな味わいと香り、旨みが一体となったお酒です。酒造りの新しい試みも積極的に行われており、岩手県産の無農薬米や、通常は使用しないもち米で酒造りも行っています。予約の上酒蔵の見学も可能です。試飲や販売もありますよ!ぜひお訪ね下さい。現在は女性杜氏を筆頭に伝統や技の継承はもちろんのこと、新しさも求めて酒造りが行われています。ここで作られるお酒はスッキリとキレのある味わいが特徴で、「月の輪 純米酒」は冷やでも燗でもどちらでも美味しく味わえるオールマイティな逸品となっています。また、敷地内にある直売所ではジェラートの販売も行われており、麹の力で糖化させるという酒造技術を応用した特許取得の製法を用いた砂糖を使わない米・米こうじ・牛乳のみで作るアイスクリームも人気です。
■ 基本情報
- ・名称: 有限会社月の輪酒造店 酒蔵見学
- ・住所: 岩手県紫波郡紫波町高水寺字向畑101
- ・営業時間: 14:00〜16:00(土曜日)
- ・休業日: 月〜金曜日、日曜祝日、年末年始
- ・電話番号: 019-672-1133
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL: http://www.tsukinowa-iwate.com/
4. 南部美人
http://www.nanbubijin.co.jp/sake/nihonshu/type/junmai-daiginjo/junmai-daiginjo/
二戸市を拠点とする「株式会社南部美人」は、創業を明治まで遡る老舗の酒蔵です。銘酒「南部美人」は、「綺麗で美しい酒を造りたい」という思いから造られたもの。馬仙峡から湧き出る流水を使用し、熟練の杜氏たちの手によって仕込まれた、優しく切れ味の良さが特長のお酒です。冬季限定の酒蔵見学もあります。タイミングが合えば、しぼりたての生原酒も飲めるとのこと。お酒好きには堪まりませんね!見学は無料でお酒の販売もしています。ぜひ足をお運びください。日本三大杜氏の筆頭にも入る南部杜氏の技術や伝統を継承し、高い技術力によって究極の酒造りを行っています。定番の「特別純米酒」は地元産の特別栽培米「ぎんおとめ」を主原料とし、幅広い料理に合う食中酒として人気があります。数ある南部美人の商品ラインナップの中でも最高峰クラスにあるお酒が「純米大吟醸」で、これはJALのファーストクラスにおいて機内酒として採用されてた実績もあるお酒なんですよ。
■ 基本情報
- ・名称:株式会社南部美人 酒造見学
- ・住所:岩手県二戸市福岡字上町13
- ・アクセス:JRバス岩谷橋バス停下車すぐ。
- ・営業時間:1日2回(13時、15時)
- ・見学期間:11月~3月(冬季限定)
- ・休業日:日曜日/祝日
- ・電話番号:0195-23-3133
- ・料金:無料
- ・所要時間: 約30分
- ・公式サイトURL: http://www.nanbubijin.co.jp/
5. 酔仙
http://umazake.at.webry.info/201101/article_1.html
大船渡で日本酒の製造を続けている老舗の作り酒屋さんです。東日本大震災で全てを失ったところから、目覚ましい復興を遂げてきました。柔らかくふくよかでフルーティーな味の日本酒が多く揃っています。毎年10月から4月まで限定発売されている「雪っこ」は人気商品。甘口で濃厚、とろりとした口当たりのお酒です。その土地の風土や食材に馴染んだお酒造りを志す「酔仙酒造」の日本酒をぜひご堪能ください。酔仙酒造では、飲み飽きしないお酒造りを目指しており、「軽快な麹づくり」「綺麗な水、強い水」にこだわっています。創業以来受け継いできた技術や思いを今後も継承していくために「美酒伝承」を目指しています。定番の「酔仙 純米酒」は濃厚辛口、しっかりした味わいが特徴で、毎日の晩酌のお供にいかがですか?常温か熱燗で飲むのがおすすめですよ。キリっと引き締まった味わいがお好みなら、熱燗にした「本醸造辛口 酔仙」がいいですよ。
■ 基本情報
- ・名称: 酔仙酒造株式会社 酒蔵見学
- ・住所: 岩手県大船渡市猪川町字久名畑136-1
- ・営業時間: 8:30〜17:00(平日)
- ・電話番号: 0192-47-4130(※事前に要連絡)
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL: http://suisenshuzo.jp/