海芝浦駅の不思議。一般客は構内から出られない？

海芝浦駅のホームから後ろを振り返るとすぐそこには海！神奈川県らしい環境に開業しているこの駅は、鉄道ファンの間では有名なんです。ここで電車を降りると、目の前には「珍百景」とも呼べるようなとんでもない光景が広がります。この無人駅は、数多くのメディアでも取り上げられているので、知っている人も多い…かもしれません。そんな隠れ名所の知っておきたい基礎知識をまとめてみました！これを読めば、きっとあなたも電車に揺られて、このユニークな場所を訪れたくなるでしょう。

ぜひ海芝浦駅や、その周辺観光スポット＆グルメを楽しんでくださいね♪

1、海芝浦駅とは?

 
JR東日本鶴見線・海芝浦支線の駅で、海芝浦支線の終着駅になります。鶴見つばさ橋、横浜ベイブリッジを望むと景観も素晴らしく2000年には関東の駅百選にも選ばれたほどです。京浜運河にホームが面している非常に珍しい駅でもあり、列車に乗って駅には行けても、改札の外に出られないと言う特殊な駅であることでも話題となっています。

2、乗り入れ路線

鶴見線が乗り入れており「国道・鶴見方面」のみとなります。駅は、「東芝京浜事業所の敷地内」にある為に、駅の出口はJRの駅舎ではなく東芝の建物の一部工場の門となります。この特殊な構造から朝夕の通勤時間以外は運転本数が極端に少くなっているのです。1日の利用者は3千人ほどで、東芝京浜事業所に通勤する人が殆どを占めています。


時刻表はこちらからご覧ください　→　リンクはこちら
※JRの時刻表は毎月更新されるので、リンクは駅時刻表のトップ に飛びます。

3、メディアで多く紹介された駅

西村京太郎は「運河の見える駅で」でカップルが殺人事件に巻き込まれる話を書き、芥川賞受賞作「タイムスリップ・コンビナート」や「時刻表2万キロ」にも記されています。

ＮＨＫの「列島縦断 鉄道乗りつくしの旅〜JR20000km全線走破〜」では、ナビゲーターの関口知宏が東芝工場の敷地内に入るなどで全貌が明らかになりました。（通常は東芝工場の敷地内には入れません)

この他にもドラマや映画・アニメにも登場するなど「秘境駅」として多くのメディアで話題となっています。

4、出られない駅

列車を降りると見えるのは、駅舎ではなく東芝京浜事業所の守衛所。東芝の敷地内である為に「工場で働く人のための駅」なので鉄道で当駅に到着しても駅からは出ることができません。東芝の敷地内には海芝公園が整備され、簡易トイレと自動販売機は設置されています。ここからは京浜運河や鶴見つばさ橋、対岸の工場群が見えるので折り返しの電車待ちに一息いれてみましょう。

紙のきっぷで到着した場合は、守衛所内の自動券売機で戻る切符を買って乗車、簡易Suica入出場機はあるのでSuica利用の場合には出場、入場の連続タッチで引き返すのです。

5、周辺観光スポット

海芝公園

東芝が敷地内を整備し一般開放している公園になります。9時から20時30分までは、こちらでのんびりできますがなにせ工場の敷地なのでここ以外には移動が出来ません！元日は初日の出を見に訪れる人も多く、始発電車が到着する時間には開園しているそうです。海がとてもキレイに見えるので、一度はお邪魔してみたいものです。

夕刻にはデートスポットにもなるようですが、あくまでも敷地内で通勤駅であることは忘れないようにしましょう！！

海芝浦駅に着いた〜 ホームが海に面していて潮風が気持ちいい… pic.twitter.com/EylwD8hozJ

— 八尾 (@Sagami_Yao) 2015, 7月 4

工場夜景エリアの前に船長さんに案内されたのが、鶴見線の海芝浦駅。 線路横は海で、東芝社員じゃないと降りられない駅。 ちょうど電車が止まっていて、海からそれを眺めるのが何とも面白かった。ちょっと写真がわかりにくいけど。。 pic.twitter.com/WEodl4Vhqy

— watari (@watari_wata) 2015, 7月 2

友達に教えてもらった海芝浦駅行ってきました。東芝の敷地内のため、一般人は駅構内から出られません。 停車時間が15分くらい、それに乗らないと次の電車は2時間後！短い滞在でしたが楽しかったー！ pic.twitter.com/lW5CvNH7yd

— みわ (@yukkomogu) 2015, 7月 2

キリンビール 横浜工場

キリンビール 横浜工場は、ビール好きの方に一押しのスポットです！「キリン一番搾り生ビール」の製法や、おいしさの秘密をたっぷり知ることができます。

見学の目玉である試飲では、一番搾り生ビールをはじめ、様々な商品の飲むことができます。また、飲み物だけではなく一番搾りの麦汁と二番絞りの麦汁の飲み比べなど、その製造過程の味覚も楽しむことができますよ♪

横浜赤レンガ倉庫

横浜赤レンガ倉庫は、明治・大正のレンガ造りの建物が人気のスポットです。よくイベントが開催されているので、見たことがある方も多いのでは？1号館には多目的スペースがあり、1年を通してダンスやコンサートなどが開催されています。

2号館には飲食店などのお店があるので、散歩をした後でグルメを楽しむのも良いですね！夜になると赤レンガ倉庫がオレンジにライトアップされ、とてもロマンチックな雰囲気になりますよ♪

横浜港大さん橋国際客船ターミナル

横浜港大さん橋国際客船ターミナルは、横浜港の玄関口として有名なスポットです。「ふじ丸」や「にっぽん丸」などの3万トンクラスの客船が、4隻同時着岸できる大きさになっています。

船に乗らない人でも楽しめるようになっていて、屋上広場には、船の甲板をイメージしたウッドデッキと天然芝が整っています。周りの海を見ながらのんびり過ごすことができるので、憩いの場として週末は賑わいます。

横浜ランドマークタワー 展望フロア スカイガーデン

スカイガーデンは、横浜ランドマークタワーの69階にある展望スポットです。2階ロビーから展望フロアまでは、日本最高速のエレベータに乗ります。このエレベータは、なんと最高分速750mで、展望フロアまでは40秒ほどで到着するんですよ！

高さ273mからみる景色は、横浜の街を一望することができ、天気が良ければ富士山やスカイツリーも見ることができます♪

山下公園

横浜といえばこの公園を思い浮かべる人が多いのでは？山下公園は、昭和5年に開園した横浜で有名な公園です。ベイブリッジや港を行き交う船を見ることができ、そのロマンチックな雰囲気からカップルのデートスポットとしても人気です。

またバラの名所でもあるので、園内の各所でバラを鑑賞できます。のんびり散歩をするのがおすすめですよ♪

６、周辺グルメスポット

登茂吉

昭和５５年創業の登茂吉は、手打ちそばのお店です。平日でも並ぶほどの人気店で、メディアでも何度も取り上げられています♪こだわりの蕎麦は、つゆにつけなくても蕎麦の味がしっかりしていて、コシがあり食べ応えがあります。

蕎麦はもちろんのこと、てんぷらがおいしいと評判なので、ぜひ「天せいろ」を頼んでみてくださいね！大きい海老がカラッと揚げられていて絶品ですよ。

大黒家 生麦本店

大黒家 生麦本店は老舗家系ラーメン店で、店内は綺麗とは言えない昔ながらのお店になります。ラーメン以外の定食メニューもあるので、ラーメン以外も堪能できます。

スープは旨味の詰まった豚骨ですが、思っているよりかはあっさりめになります。麺は中太麺で、食べ応えのある味わいになっています。おすすめメニューはネギラーメンで、赤・白・青の三つから選べますよ♪

赤レンガ

赤レンガは、北海道の素材をたっぷり使ったラーメンが人気のラーメン店です。スープは豚骨と魚介ベースで、強火でしっかり煮込んでいるのでクセのない味わいになっています。コラーゲンたっぷりなので、女性にもうれしいですね♪

麺は毎朝北海道から届けられていて、北海道の地下水と1等級の小麦粉を使っています。中太の縮れ麺がスープに絡み、ツルっとのど越しが良く最後まで美味しく食べられます！

バーグ 浅田店

スタミナをつけたい！というときには、バーグ浅田店がおすすめです。スタミナたっぷりなカレー店で、ドロドロで濃厚なルーが何とも言えない味わいになっていて、一度食べると中毒になると人気です♪

おすすめの「スタミナカレー」は、カレーの上に生姜焼きがのっていて、トッピングの卵が絡んで絶品です。辛さは5段階から選べるので、辛いものが好きな方は辛いものに挑戦してみてくださいね！

7、海芝浦駅詳細

地図はこちら

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海芝浦駅についてご存知でしたか？とっても珍しいポイントがたくさんありましたよね。ホームが運河に面しているなんて、とっても素敵だと思いませんか。そして改札から出られないという奇妙さ。その不思議な体験に魅力を感じて、訪れる人が後を経たないのも納得です。小説の舞台にもぴったりのユニークさ。元旦には美しい初日の出を見ることができ、夕刻にはデートスポットにもなる。でも実は通勤用に特化された駅。どうですか？興味が湧いてきたのでは？ぜひ一度は訪れたい場所ですね。

駅だけでも色々と楽しいですが、海芝浦駅の周辺観光スポットやグルメも、魅力的なところがたくさんあるので週末に行ってみてくださいね。