1日どこまで乗ってもどこで降りても自由デス♪「青春18きっぷ」で乗りたいローカル線５線！

年に春休み・夏休み・冬休みの期間に合わせるように発売される「青春18きっぷ」は、日本全国のJR線の普通列車であれば１日乗り降り自由で１日を５回利用しても、５人で１日楽しんでもOKな切符です。

「青春18きっぷ」を使って一度ならずとも乗ってみたいと思ってしまう、全国JR路線のローカル線を５線ご紹介します。

１．肥薩線｜矢岳越えとループ線

Photo by 呑み鐵
熊本県の八代駅と鹿児島県の隼人駅とを結んでいる肥薩線は、開通当初は熊本と鹿児島とを結ぶ鹿児島本線だったという歴史ある路線で、近代化産業遺産群に沿線の施設が数多く認定されています。

肥薩線の最大の見どころは、大畑駅と真幸駅の２つのスイッチバックと大畑ループがある人吉から吉松へかけての矢岳越えで、人吉と吉松とを１日２往復している普通列車の「いさぶろう（下り）」と「しんぺい（上り）」とは、矢岳越えの見どころで停車するなど、日本三大車窓の景色を堪能することが出来ます。

大畑ループから大畑駅方面の眺め

Photo by 呑み鐵

２．木次線｜三段スイッチバック

木次線は、島根県の宍道駅と広島県の備後落合駅とを結び、出雲坂根の三段スイッチバックが有名なローカル線で、高速道路が整備されるまでは広島市と松江市とを結ぶ陰陽連絡線として、大きな役割を果たしていました。

木次線には、季節列車ですがトロッコ列車の「奥出雲おろち」号が走っており、トロッコ列車で風を受けながら、木次線の美しい自然と三段スイッチバックのダイナミックな変化を感じることが出来ます。 

奥出雲おろち号｜トロッコ列車で木次線を満喫

３．飯田線｜こんなところに駅？！秘境駅がいっぱい

日本一の長大ローカル線と言われていた飯田線は、愛知県の豊橋駅から長野県の辰野駅までの元々は４つの私鉄だった路線です。

飯田線の線路が豊川沿いから天竜川沿いに移り、伊那谷に入るまでの山間部は、今では日本有数の秘境駅がある区間として知られるようになり、「青春18きっぷ」では利用できませんが、 急行「飯田線秘境駅号」が秘境駅めぐりのために走っています。

「黄色い線」はホームのまん中より内側！！

５．五能線｜艫作、驫木、風合瀬・・・日本海と難読駅

五能線は、秋田県の東能代駅から青森県の川部駅の間を、およそ２／３を日本海に沿って、残りの１／３は津軽平野のリンゴ畑の中を走る路線です。

五能線の昔は、蒸気機関車が牽引する混合列車が走る路線でしたが、今では快速「リゾートしらかみ」が３往復走る、日本海と津軽平野の風景を楽しめる観光路線となりましたが、沿線の景色は今でも蒸気機関車が走っている時と変わらない風情を持っています。

驫木駅

６．釧網本線・石北本線｜１日に上下２本しか列車が停まらない駅

釧網本線は、網走市の網走駅から釧路市の東釧路駅の間を走る路線で、石北本線は旭川市の東旭川駅から網走市の網走駅の間を走る路線です。

石北本線の上白滝駅は、１日に上下１本ずつしか列車が停まらない駅となっており、「青春18きっぷ」を使って石北本線と釧網本線とを１日で乗ろうとすると、旭川からでは不可能で釧路発9:05の快速 しれとこ に乗車して、網走発 12:10の4662D、遠軽発16:12の4626Dに乗り継ぐと20:05に旭川に到着します。

石北本線

上白滝駅｜下り始終列車7:04、上り始終列車17:08という駅