Kazuhiko Maeda
多治見駅は、岐阜県多治見市音羽町にある、東海旅客鉄道(JR東海)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅です。駅北口広場の周辺は現在工事中ですが、駅改良工事計画により、新駅舎が2010年に完成しました。今日はそんな多治見駅を利用するにあたっての、基礎知識をご紹介したいと思います。
1.多治見駅とは?
明治33年(1900年)に官設鉄道が敷設され、多治見駅が開業されました。路線または路線名称の度重なる変更などを経て、昭和62年(1987年)の国鉄分割民営化により、JR東海(東海旅客鉄道)およびJR貨物(日本貨物鉄道)へ継承され、現在に至ります。駅周辺にはASTY多治見や観光案内所、文化会館などが点在しています。
2.乗り入れる路線
JR中央本線と、当駅を起点とする太多線との接続駅となっています。多治見駅は名古屋駅から快速で41分(670円)、ワイドビューしなのなら特急料金はかかりますが、(+1070円)22分です。■中央本線上り 名古屋方面
■中央本線下り 中津川・長野方面
■太多線 可児・美濃太田方面
多治見駅は、1面1線の単式ホームと2面4線の島式ホームを併せ持つ計3面5線の地上駅です。1・2・4番線のりばに中央本線の名古屋方面、3・4番線のりばに中央本線の中津川方面、4・5番線のりばに太多線の可児・美濃太田方面が乗り入れています。また、先述していますが多治見駅には貨物列車も乗り入れています。
3.時刻表
中央本線の方は、多治見では名古屋駅から来る列車、全てが止まります。少ない時間帯でも1時間に6本あるので、便利の良い駅となっています。太多線の方は1時間に2・3本、少ない時は1時間に1本ですので、時刻表を確認し、乗り遅れないように注意が必要です。
JR多治見駅 時刻表
中央本線の名古屋方面のみ通勤・通学時間にあたる7時台には発着本数が10本に、また帰宅時間にあたる18時~21時台には中央本線の両方面ともに5~8本に増加しています。太多線は時間帯により増減することはないようです。なお、終電は中央本線の中津川方面が24時台、太多線が23時台、中央本線の名古屋方面は22時台となります。
4.1日の駅利用者数
2013年には13,884人となっています。1990年代から2001年までは16,000人台をキープしていましたが、以降は現在まで減少傾向が続いています。2002年は15,000人台、2006年には14,000人台、2010年には13,000人台となっており、2013年は前年より僅かに増加したものの、こういったわずかな増減は過去にも見られており、総括的に見ると状況は依然として変わっていないと言えます。
5.周辺観光スポット
1.セラミックパークMINO
陶磁器と触れあうテーマパークの「セラミックパークMINO」は、近現代の陶芸作品が集まる「岐阜県現代陶芸美術館」、作陶施設、美濃焼ショップ、レストランなどの様々な施設があり、ゆっくりと陶磁器文化に触れることができます。イベントホールでは、3年に一度開催される「国際陶磁器フェスティバル」をはじめ、各種イベントが盛大に開催されます。建物デザインは国際的に有名な建築家である磯崎新氏です。展望台からは、多治見の景色も一望出来ますよ。
多治見駅から東へおよそ約4km、車で10分ほどの場所に位置しています。ショップや美術館、会議場などを併せ持つ複合施設です。丘陵に建てられていますが、谷や尾根などの自然の地形を活かし、周辺に自生するシデコブシなどの希少な植物を侵さないなど、自然環境と調和した設計になっています。都会の喧騒を離れてゆっくりと過ごすことが出来ますよ。
2.多治見美濃焼卸センター
多治見美濃焼卸センターは多治見駅から北へ約5kmほどとなります。車で約15分、公共交通機関を利用する場合は多治見駅から太多線の小泉駅で下車して徒歩30分です。美濃焼は経済産業省により伝統的工芸品として認定されています。平安時代に須恵器から発展したもので、織田信長が経済政策としてより生産を拡大させました。
3.本町オリベストリート
蔵や古い建物が残る、レトロな町並みでショッピングを楽しめる「オリベストリート」。岐阜県出身の戦国武将で、茶人でもあった古田織部の自由で斬新な発想を、現代の町づくりに取り入れています。本町エリアは明治~昭和初期まで、美濃焼の陶磁器問屋が軒を並べ、多治見の商業の中心部として栄えました。当時の面影を残す蔵や古い商家を、美濃焼ショップやギャラリーに改装したそうです。「たじみ創造館」を中心に、本通りや路地裏を歩いて、伝統から普段使いまで、様々な美濃焼ショッピングを楽しめるそうですよ。また、ここでは美濃焼の販売のほか、陶器への絵付けやモザイクアートの制作にチャレンジすることができますよ。特にモザイクアートの製作体験ができるのは国内でもここだけなということで、若い女性を中心に人気を集めているようです。さらに、多治見名物うなぎを頂けるお店やオシャレなカフェなど、グルメスポットも充実しています。
6.基本情報
■ 基本情報
- ・名称: 多治見駅
- ・住所: 岐阜県多治見市音羽町二丁目
- ・営業時間: 5:00~23:00
- ・電話番号: 050-3772-3910(6時~24時)
- ・公式サイトURL: http://railway.jr-central.co.jp/station-guide/tokai/tajimi/