曽木発電所遺構の神秘的な姿を目撃せよ！夏になると姿をあらわす廃墟って!?

曽木発電所遺構は、鹿児島県伊佐市を流れる川内川の中流に造られた鶴田ダムの影響によって出来た大鶴湖に、夏の渇水期になるとその姿を現します。近代化産業遺産に認定された近年、注目されつつある名所なんです！

その味のある風貌にまるで別世界に迷い込んだような錯覚に陥ります。赤レンガ造りの建物は、まるで中世ヨーロッパの居城の遺跡かと見間違えるような美しさを持っています。

さらに周辺には大迫力の曽木の滝や絶景を一望できる新曽木大橋など合わせて訪れたいスポットがたくさん。早速その魅力をご紹介していきましょう♪実際に現地を訪れた方の声も掲載していますので、ぜひチェックしてみてください！

 

１．曽木発電所遺構とは？

牛尾大口金山の電源供給を目的とした水力発電所として明治42年に建設されたもので、昭和41年に鶴田ダムの完成により大鶴湖に沈みました。その後、平成11年に保存運動が起きて、平成16年から補強工事が始められ、平成18年）には登録有形文化財、平成19年には近代化産業遺産に認定されました。

昔の曽木発電所

昔の様子を記した看板があり、思わず見入ってしまいます。歴史を知ると、このスポットがより興味深いものになりますね。

２．曽木発電所遺構 見どころ

① 曽木発電所遺構

曽木発電所遺構は、大鶴湖の水位に合わせてレンガ造りの美しい姿を見せるという神秘性を持ち、湖の水位が155mでは姿を見ることが出来ず、135mまで低下して初めて全貌を見る事が出来ます。通年ですと６～８月の３ヶ月間は全貌があらわれ、12～１月は屋根部分より下は水の中に姿を隠しています。

②曽木の滝

「東洋のナイヤガラ」とも呼ばれている曽木の滝は、曽木発電所遺構から約1.5km上流にあります。千畳岩の岩肌を削るように流れ落ちる川の流れが作り出す豪快な景観は、曽木の滝公園や新曽木大橋から眺めることが出来ます。

③ 新曽木大橋

新曽木大橋は、曽木の滝下流300mのところに架かっている平成23年（2011年）に開通した橋です。橋には曽木の滝側に3.5m幅の歩道が整備されていて、曽木の滝の豪快な景観を楽しむことが出来るようになっています。

④新曽木大橋から見た曽木の滝

⑤ 曽木の滝分水路

曽木の滝分水路は、洪水対策を目的として平成23年に完成しました。曽木の滝に近いことから自然景観に配慮した計画がされたことから、水路は石造りで曽木の滝とは違った魅力ある景観を生み出し、2012年のグッドデザイン賞に選ばれました。

⑥ 鶴田ダム

曽木発電所遺構が現在のようになった原因は、鶴田ダムが建設されて大鶴湖が出来たことによるものです。鶴田ダムは、曽木発電所遺構から約９ｋｍ下流にあります。平日には予約すればダム見学が出来ます。

３．曽木発電所遺構 訪れた人の声

４．曽木発電所遺構の場所

地図

※曽木発電所遺構は、曽木の滝下流右岸約1.5kmのところにあります。

5.周辺スポット

せっかく足を運んだならぜひ、一緒に訪れてみたい観光スポットをピックアップしました。

曽木の滝温泉センター

曽木の滝から車で約15分。爽やかな風を感じながらゆったりと温泉に浸かれる「曽木の滝温泉センター」。解放感あふれる露天風呂をはじめ、家族風呂やサウナ休憩所にお食事処まで完備。旅の疲れを癒すのにぴったりな場所です。

和風と洋風のお風呂は毎日入れ替わり！各浴場では4種類のお風呂を楽しむことができます。和風大浴場には桧風呂、薬草風呂、和風主浴槽、露天風呂。洋風浴場には、運動浴槽、洋風主浴槽、露天風呂。

さらに、1時間1500円で貸切風呂も利用可能。お友達や家族と気兼ねなくゆったり過ごすことができます。有料でタオルやボディーソープ、シャンプー、リンス50円なども販売しているので、手ぶらもＯＫです。

郡山八幡神社

建久5年（1194年）に創建された歴史ある由緒正しい神社、「郡山八幡神社」。昭和24年には国の重要文化財にも指定されています。室町及び桃山の建築手法が用いられた上、琉球建築の情調が色濃く反映された珍しい建造物。

伊佐が「焼酎発祥の地」として呼ばれるようになったのも、実はこの神社と深い関係が。事の始まりは永禄2年（1559年）。当時の大工によって「焼酎」をいう落書きが記されました。

そして、この「落書き」は「焼酎」という言葉を記した日本最古のものであることから、「焼酎発祥の地」と呼ばれるように。大工の遊び心がもたらした面白いエピソード。興味のある方はぜひ。

奈加夢羅(なかむら)

渓谷美とそうめん流しを楽しめるお食事処「奈加夢羅(なかむら)」。袴川沿いにセットされたテーブルからは清水が流れ込む様子や鯉やマスが泳ぐ池を眺めながらお食事することができます。まさに目と舌で涼を感じることができるスポット。

「そうめん流し」は鹿児島流の回転式。目の前をクルクルまわるそうめんを囲んでお食事すれば、なんだか楽しい気分に。さらに「炭火焼」も絶品♪名物の「地鶏」をはじめ「いのしし」や「合鴨」など多数のメニューを取り揃えています。

香ばしく焼きあがった「マスの塩焼き」も皮はパリッ！身はふっくらとした食感を堪能できます。自然を感じながらいただくお食事はまた一味違いますよ。

ラーメン マリモ

緑ののれんが目印！ラーメン屋さんらしい雰囲気ただよう「ラーメン マリモ」。ボリューム満点のガッツリ系味噌ラーメンが評判のお店です。丼ぶりからあふれんばかりの迫力。ここは腹ペコで訪れるのがおすすめ。

数あるメニューの中でも特に「みそバターラーメン」がイチオシ。スープはしっかりとしたコクのある甘辛い仕上がり。中太のちぢれ麺がよく絡みます。バターが全体を優しく包み込み、マイルドさをプラス。薄切りながらも脂身のあるチャーシューが華を添えます。

まさに王道をゆく味！みそラーメンファンにはたまりません。サイドメニューのジューシーな餃子もおすすめ。一皿一緒にいかがでしょうか？

福島食堂

トンカツちゃんぽんが名物！昔ながらの町の食堂の雰囲気が魅力の「福島食堂」。一歩店内に入るとテーブル席はもちろん、小上りもあり、ゆったりとお食事を楽しめる雰囲気です。

食堂らしく、しょうが焼きや海老フライなどの定食からカツ丼に親子丼などの丼物、カレーに麺類などのメニューがズラリ。その中でも特に個性が光るのは看板メニューの「トンカツちゃんぽん」。

えっ！？トンカツとちゃんぽん？と驚くかもしれませんが、実は合うんです！濃厚ながらもあっさりとした塩ベースのスープにトンカツがドーンとトッピング。衣をスープに浸していただいたり、ソースをかけていただいたり。どっちにするかなあなたのお好みで♪

6.周辺宿泊

ゆったり観光するなら一泊するのがオススメ！周辺のお宿をご紹介します。

手塚ryokan

静かな木立に囲まれた究極のプライベート空間！自然に囲まれた非日常な空間で癒しの時を過ごすことができる「手塚ryokan」。野露天風呂付タイプのものからオリエンタルモダンにアジアンリゾート風など個性の異なる客室はいずれもゆったり広々とした造り。

お食事は料理長が腕を振るった創作会席。黒毛和牛やさつまの黒豚などの鹿児島産の食材をはじめ、山の幸、川の恵みをふんだんに使ったお料理の数々。一皿一皿季節感にあふれ、目にも美しい。食べてももちろん美味です。

さらにリラックスしていただけるように岩盤浴やエステも！身も心も解放されるひと時をお過ごしいただけます。

四季の杜 紫尾庵

豊富な湯量が自慢！緑深い自然の中にひっそりとたたずむ「四季の杜 紫尾庵」。その名のとおり四季の移ろいを肌で感じることができるお宿。「神の湯」と呼ばれる名湯はとろりとした湯触り。肌にたっぷりとうるおいを与えてくれます。

客室は全部で6室。すべてのお部屋に源泉かけ流しの専用風呂が完備！人目を気にせず、大切な人とたっぷり温泉を楽しめます。客室の窓からは豊かな緑をながめ、耳を澄ませば小鳥のさえずりも。お食事は地元産の食材をそのとき一番美味しい方法でお料理。

前菜から水菓子まで季節感を感じることができる創作会席をお楽しみいただけます。

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曽木発電所遺構の見どころや基本情報をご紹介しましたが、いかがでしたか？大迫力のパノラマは一見の価値あり！さらに周辺には曽木の滝をはじめ、曽木の滝分水路、鶴田ダムなど見ごたえのあるスポットがたくさん。冬場は水に沈んでいるため、夏場の数ヶ月にしかその全貌を見ることができないというのも、逆にちょっと神秘的で、人気があるのかもしれませんね。

期間限定と言われると見に行きたくなる人も多いのではないでしょうか？また、別名「東洋のナイアガラ」と呼ばれている曽木の滝も、かなりの絶景が楽しめるようなので、今回の記事を参考に計画を立てて、ぜひ訪れてみてください！観光のあとは温泉に浸かったり、由緒ある神社に参拝したり、地元グルメを味わったり、思い思いに過ごすことができますよ。