娘を思う親心から生まれたお雛様！伊豆・稲取温泉の「雛のつるし飾りまつり」に感動しませんか。

静岡県の伊豆にある稲取温泉。そこは、日本三大つるし飾りである「雛のつるし飾り」発祥の地。
どの時代から伝わっているのか、明確な文献には残されていませんが江戸時代の後期の時には既に行われていたという事ですので、100年以上の歴史があることは間違いありません。

1.雛のつるし飾りまつりとは

「雛のつるし飾りまつり」は、伊豆の稲取り温泉周辺のいくつかの会場で、町ぐるみで開催されるイベント。2015年は、1月20日～3月31日に行われます。メイン会場である「文化公園雛の館」を始め、多くの会場がつるし飾りで彩られます。

2014年には約90対（＝約9,900個）ものつるし飾りを展示。「煌びやかな豪華な現代風飾り」をイメージして展示したそうです。コンテスト応募作品も展示しており、どれも本格的。どこか愛嬌のあるつるし飾りも登場します。

昔より、日本では女の子が生まれると家族は雛人形を買って娘に与えるのが風習でした。ですが、貧乏な家庭は雛人形を買う事はできません。そこで、雛人形の代わりにせめてつるし飾りで雛人形を…という親心から生まれたのがこのはじまりだと言われています。

娘を想う、切ない親心の現れでもあるつるし飾り。一対、一対に想いが籠っています。だからこそ、こんなに綺麗で美しいのかもしれませんね。

2.稲取温泉で雛のつるし飾りを見よう！

絢爛豪華な雛のつるし飾り。稲取温泉で見る事ができる施設をまとめてみました。

文化公園 雛の館

メイン会場にもなっており、多くの観光客が訪れるスポットでもあります。数多くの雛のつるし飾りを見る事ができます。

素盞嗚神社雛段飾り

2014年より、稲取の地を見守って来たこの神社の階段で雛人形とつるし飾りを展示します。何段も続く石段に並ぶ雛人形たちは、とても美しいです。

きんめ処　なぶらとと

レストランも備えた展示会場「なぶらとと」。こちらにも雛のつるし飾りがたくさん飾られています。雛の館とくらべると小さな会場ですが、見どころもたくさんあります。ちなみに「なぶら」とは群れ、「とと」とは魚をさす漁師の言葉だそうですよ！

雛の館「むかい庵」

素盞嗚神社の傍にある、もう一つのメイン会場がこちら「むかい庵」になります。こちらには、約70対の雛のつるし飾りを見る事が出来るほか、伊豆七島を見て景色を楽しむ事も可能です。

「収穫体験農園　ふたつぼり」

稲取の一般家庭のつるし飾りを再現しているのがこちらの会場です。また、東伊豆町天然記念物に指定されている樹齢約200年の大きな鳥の姿をした優美な「鳳凰の松」を見たり、みかんの収穫を体験することもできる施設です。

3.雛のつるし飾りを作ろう！

見ているだけでも楽しい、雛のつるし飾り。もちろん、手作り体験を楽しむ事も出来ます。雛のつるし飾りまつりの開催中に、町内各地で実施しています。
キットを購入して、その場で製作するので手ぶらでも大丈夫！

上手に作れなくても、ちょっと失敗しても愛嬌のある一つ一つが雛のつるし飾りの魅力です。教えてくださる方も、ベテランの方ばかりですので、安心してチャレンジしてみて下さいね。

４．地図、基本情報

地図

周辺会場地図

素材提供：トリップアドバイザー